男子校だなんて聞いてない【歌い手】

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｢あああ130円無駄にしたあああ｣


そう言って自販機の前で膝を崩れ落とし、手をついてガックリとした。

あまちゅはまだ話を続ける。


｢Aちゃん黙ってれば美少女なんだからみんなドタイプなんでしょ。｣

｢なんやねん黙ってたらって｣


私はその言葉に顔だけあげてあまちゅを睨む。

そしたらニコニコと


｢まぁまぁ｣



なんて言って笑うから。

そしてあまちゅはしゃがみこんで私と目線を合わせる。


｢だからきっと中身もタイプの子にしたいんだろなぁ。でも……中身もドタイプになったら一瞬で襲われるよ？｣

｢死にたくない。｣




✼••┈┈┈┈••✼••┈┈┈┈••✼








｢――――――ってことがあったんだよぉぉぉぉ｣

｢何この茶番。｣

｢桃ジュース貰っていいの？｣




あ、どうぞ。なんて言って桃ジュースを差し出すとまふくんがガッと取ってすぐに蓋を開ける。

あのあとすぐ転がるように桃ジュースだけ持って走りましたから！！！




｢まぁ俺、Aめちゃくちゃ見た目タイプなんだけどね｣

｢…ｯ？！ゲホッゴホッ、…ヴｯ！！！｣

｢まふまふ死んだあああああ！｣



その時まふくんが口を腕で拭いながら、そらるさんを睨んでいたことなんて知るよしもなかった。

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