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する、と手が私に伸びてきた。腕まくりをした大きくてごつごつしたセンラの手がゆっくり私に近付いた。そしてピタ、と手が触れたのは旨の少し上、うなじの横。｢っは、｣って小さく呟くと同時に、センラは慣れた手つきでプチプチとボタンを付けていく。
｢はい…出来ましたー｣
｢…〜〜っ！｣
｢お、なんか大人しいな今日｣
センラはわしゃわしゃと私の黒髪を撫でた。私は彼の手が頭から離れても足から根っこが生えたみたいに動けなかった。呪いでもかけられたみたいに。
もう一度センラは長机の上にダンボール箱からプリントを出す作業を始めた。作業をしながら、私に注意する。
｢ボタンは上まで閉めてください。きっしょいから｣
｢…サイテー｣
｢最低はこっちのセリフですぅ、な、志麻くん｣
センラは志麻センパイに声をかけたが、志麻センパイは私を見つめて動かない。『え、し、志麻くん？？』って二度目の呼び掛けに、志麻センパイはやっと我に返ってセンラに叫んだ。
｢お前！！！お前それ！合法的なセクハ ラや！！ずっる！ええな！ズルいぞ！｣
｢ごめん前言撤回志麻くんの方がきっしょいわ。｣
｢俺来年生徒会長なります｣
｢生徒会長やからって訳ちゃうやろが｣
志麻センパイはセンラを指さしてバタバタとじだんだ踏んだ。センラは適当に返事をして、『志麻くんも手伝ってください』って後押しする。
志麻センパイは口をとんがらせてセンラに近寄り、プリントの仕分けを始めた。
その一つ一つの動きに私の目は合わせて動く。が、途中で我に返ってブルブルと首を振ってセンラから目を離した。
…ナルシストに、惚れるなんてありえない。
いつの間にか私の中で彼は敵として見るようになったのだ。いや、前々から敵だったけど、私のプライドがかかった戦いになるような気がして、これからも気合い入れてヤンキーやってこ、って思った。
まって、センラの為にヤンキーやってんじゃないからな。
つか、ヤンキーって気合い入れていくもんか？
＊
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ゆきか - 初コメ失礼します！すごく好みの作品で楽しく見させていただいています！続き待ってます！ (2019年9月19日 17時) (
レス) id: f42ad21887 (このIDを非表示/違反報告)
さく - 更新止まってます！戻ってきてください！続き楽しみに待ってます！ (2019年7月28日 2時) (レス) id: 1b1d47c664 (このIDを非表示/違反報告)
楓 - めい*cerw*さん» おっ、こたぬきなんですか！まーしぃが堂々とした年中お年頃な変態なら、センラさんは隠れ変t((← (2019年3月23日 21時) (レス) id: c3db11d6ec (このIDを非表示/違反報告)
めい*cerw* - 楓さん>>こちらこそありがとうございます！センラー！いいですね〜！ もしかしたら時々下ネタ言うセンラさんもまーしぃーと同じお年ごr(((すみません！！！！！！！！(こたぬき)← (2019年3月23日 21時) (レス) id: 6f4d80c867 (このIDを非表示/違反報告)
楓 - めい*cerw*さん» おぉ、いきなりだったのに返信していただきありがとうございます。変態なのも含めてまーしぃですからねー。(センラー)←まーしぃは年中お年頃なんですよ、きっと。 (2019年3月20日 22時) (レス) id: c3db11d6ec (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：しょうゆのすけ | 作成日時：2019年1月31日 14時
