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｢取れたああああ！！っシャイ！！！オラァ！！！見ろぉ！！！！｣
ボウルでうねうね動く魚。それをモニターに両手で見せる浦田。初めて彼が優しいと思った。
そして彼は扉に手をやった。扉が開いた。
｢…ほら、早く行けよ｣
｢浦田は、一緒に来ないの？｣
｢うーん。俺は行かねぇな｣
｢な、なんで｣
私が理由を聞こうとすると『とりあえず立てよ』と言われる足に力を入れても、さっきのショックが強くて体の力が抜けていた。
｢…どんだけ魚苦手なんだよ｣
｢別に、苦手なんかじゃ＿＿＿｣
彼が私を立ち上がらせてくれた。そのまま太ももの辺りに手をやった。やっぱりセ ク ハ ラ …！叩いてやろうと思った時突然ふわっと浮いたのだ。
世にいうお姫様抱っこ。
｢…小柄のくせに｣
｢男だからね｣
そして扉の前でそっと降ろしてくれた。その時には足の力もだいぶ入るようになり、立ったまま彼から目を逸らした。
｢Aが怯えてる姿もすげぇクるから。｣
｢ホント変な目でしか見てないよね｣
｢俺はお前しか見てない｣
｢…｣
黙って冷たい目線を送るが、浦田はへこたれなかった。が、頭を後ろをポリポリ掻きながら愚痴でも零すように話し出す。
｢……なんか、アイツらと全然展開違って困ったっつーかなんつうか…｣
｢あいつ？｣
｢あ、いや！…なんでもねぇ！！｣
勢いで扉を閉められた。もちろん開かない。耳をドアにくっつけても音もしない。
何か、何かが起きていることがよく分かった。
何故私だけずっとお題をクリアしているのか、どうして部屋で巡り会うのが『ヤツら』だけなのか。
ひとつひとつ、私の頭の中でピースがはめられてゆく。
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しらす - は？猫耳さかたんとか天使かよ (2019年4月23日 13時) (
レス) id: f34e486c2f (このIDを非表示/違反報告)
しょうゆのすけ(プロフ) - Blackgirlさん» コメントありがとうございます。続編もご期待に添えるよう頑張らせていただきます (2019年2月24日 15時) (レス) id: d6c32b13a2 (このIDを非表示/違反報告)
しょうゆのすけ(プロフ) - 歩さん» コメントありがとうございます。続編もよろしくお願いします…！ (2019年2月24日 15時) (レス) id: d6c32b13a2 (このIDを非表示/違反報告)
Blackgirl(プロフ) - みんな一途で可愛い。続編期待してるで。 (2019年2月22日 23時) (レス) id: 61c7222caa (このIDを非表示/違反報告)
歩 - ついに続編ですか！！おめでとうございます！黒幕も出てきた(？)事だし、これからの展開が更に楽しみです！続編もふぁいとですっ！ (2019年2月22日 20時) (レス) id: 13020661c3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：しょうゆのすけ | 作成日時：2019年1月21日 16時
