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髪の毛の滑らかな赤毛がそのまま耳の毛を纏っていた。何故か緊張してぴくぴくと耳も動く。今、耳が4つと考えるととても気味が悪いもんだ。
さら、と触れてみる。軽い毛並みの感覚が手に付く。気持ちいい。何度も毛並みにそって撫でる。
｢…っん｣
｢……この耳って、聴覚あるのかな｣
ふとした疑問が漏れて猫の耳にフゥと息を軽く吹き込んだ。するとビクッと肩を震わせた。真っ赤な顔している坂田に私はいつもの様に話しかけた。
｢どう？｣
｢…どう、って、なんなん…｣
｢どんな感じか教えてよ｣
｢………くすぐったい｣
いつものより大人しくなった彼からは熱い吐息が聞こえるばかり。自分を包み込む体制で唇を噛んで黙り込んでしまっている。なんのプライドなのか知らないが、ひたすらじっと耐える姿に面白みを感じない。
私は耳を撫でに撫で回し、次に尻尾に手を伸ばす。が、それは坂田の手によって阻止された。
｢あ、あかん！！｣
｢なんで｣
｢無理！！ほんま無理やって！！｣
｢…なんで｣
｢それ以上したら、も、俺……｣
｢それ以上したら？｣
決して意地悪している訳じゃないのだが、どうして触らせてくれないのかわからない。
｢…変な感じになる、から｣
｢変な感じって？｣
｢あ"ああもうAのあほ！！ほんま後で、めっためたのぐっちゃぐちゃに＿＿＿ｯひぁ？！｣
面倒になって尻尾を掴んだ。女みたいな悲鳴をあげて震え上がる。早く出たいからするすると動く尻尾を撫でたり、動く尻尾を捕まえたりして楽しんだ。
そしたら彼は黙り込んでうずくまってしまった。ビクッと時々体を震わせるが、それ以外何も事を起こさなかった。
すっかり遊び終わると私は少し何故か満足してしまい、浮いた心で部屋を出た。
『…実験成功、かなぁ』
＊
｢さかたんそれ、絶対Aが飲むべきでしょ｣
｢Aめちゃくちゃ薬嫌いみたいやねん｣
｢それいつ取れるの？｣
｢なんかさっき尻尾取れちゃってさぁ、ほら。｣
｢うわグッロ！！！！やめろ！！！｣
｢一時的な効果っぽいなぁ。…人体実験みたいー！｣
＊
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しらす - は？猫耳さかたんとか天使かよ (2019年4月23日 13時) (
レス) id: f34e486c2f (このIDを非表示/違反報告)
しょうゆのすけ(プロフ) - Blackgirlさん» コメントありがとうございます。続編もご期待に添えるよう頑張らせていただきます (2019年2月24日 15時) (レス) id: d6c32b13a2 (このIDを非表示/違反報告)
しょうゆのすけ(プロフ) - 歩さん» コメントありがとうございます。続編もよろしくお願いします…！ (2019年2月24日 15時) (レス) id: d6c32b13a2 (このIDを非表示/違反報告)
Blackgirl(プロフ) - みんな一途で可愛い。続編期待してるで。 (2019年2月22日 23時) (レス) id: 61c7222caa (このIDを非表示/違反報告)
歩 - ついに続編ですか！！おめでとうございます！黒幕も出てきた(？)事だし、これからの展開が更に楽しみです！続編もふぁいとですっ！ (2019年2月22日 20時) (レス) id: 13020661c3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：しょうゆのすけ | 作成日時：2019年1月21日 16時
