*続 ページ10
私は手を必死に振って否定する。センラくんは微笑んだ顔を崩さずに私を見つめた。
「ちょーっと待って、ほんとに帰らなきゃ__」
「センラ…仕事なのに止めたらあかんやろ…」
「3人とも気付いとらんかったかも知れないんですけど、ずっと僕らの会話聞いとりましたよ。……ねェ?」
さかたんがそう言って激しく頭を縦に振ったがセンラくんはふふっと笑って私の行為を完全にチクった。センラくん目ぇ笑ってへん。
「なーんや。じゃあ逃げようと思ってたってこと?」
「僕はそうやと推定します〜」
「違っ__!!」
センラくんが思いっきり腕を引っ張るものだから逃げるのを諦めてガードに入ることにした。蹴りでもなんでも入れたるわ…。静かにまーしぃと手首を掴むセンラくんの間に正座で座った。
「ムスッとせんといてよ、なぁ?」
「…っ、だって、男4人に敵うわけないやん…」
さかたんが楽しそうに話しかけてくるから何だかイラついてつい本音を落としてしまう。絶対4人に目を合わせたら負け…まだ死にたくない…。
「ぅおい…今のは反則だろ…」
「…減るもんやないんやし、脚触らせて?」
「近付くな近付くなあああ…っひぅ!!」
なんか覚えのある触り方と手の感じ…まーしぃ!!!視界の先ではうらたさんがフンと笑ってみてるし、さかたんもキラキラと目を輝かせんといて?!
センラくんに内ももをなぞられるとやっぱり我慢出来なくてピクっと体をふるわせた。絶対声を漏らすまいと口を結んでいたが時々ふーっと吐息が漏れてしまう。
「ええなええな、俺も触りたい」
「しません交代だーい」
「ふっざけんなよ…私は1度も…」
センラくんが逃がさないと掴んでいた手首をうらたさんにパスし、次はさかたんとうらたさんに挟まれた。キッとうらたさんを睨んだが睨めば睨むほど楽しそうにクスッと笑う。
「かーわいい、…キスしちゃいそーやなぁ」
「さかたん、それはダメ。」
顔を近づけ来るもんだから反対の手で口を塞いでやるとさかたん眉を寄せた。だけど反対の耳に甘噛みが入る。思わず小さく「…っぁ」と声を漏らすとうらたさんは嬉しそうに声を上げ___
バシン。
「っあ"ーーー!やっぱ無理!!俺一人がええわ!!!」
「ンはァ?!痛ってーなセンラァ!!」
「やっぱ僕一人がええのッ、独占したいんや!」
「ンなもんみんな思ってるだろ?!」
センラくんが、声荒らげてワガママ。
突然の展開に開いた口が塞がらない。
1142人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「歌い手」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
しらす好き - うわぁ!!騙されてしまいました!これからも、頑張って下さい! (2019年2月10日 15時) (レス) id: f05a7b8ab9 (このIDを非表示/違反報告)
雫@更新おそめ(プロフ) - わあああああ騙されました騙されました!!!!すごいすごい!!めっちゃいいです!!!!これからも応援します!!! (2019年2月10日 14時) (レス) id: 6d0f7297ef (このIDを非表示/違反報告)
仲館 瑠美(プロフ) - 続編よっしゃゃゃ!見事に引っかかってしまった(泣)これからも頑張ってください! (2019年2月10日 13時) (レス) id: 8a67a74e89 (このIDを非表示/違反報告)
しょうゆのすけ(プロフ) - 咲魔_ジャジャ麺さん» ご指摘ありがとうございます…誤字が多くて大変申し訳ございません。ありがとうございます (2019年2月9日 17時) (レス) id: d6c32b13a2 (このIDを非表示/違反報告)
咲魔_ジャジャ麺 - びしょ濡れドッキリのところ女の子って笑ってからそうだになってますよ (2019年2月9日 10時) (レス) id: ac3afb786c (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:しょうゆのすけ | 作成日時:2019年1月8日 16時