ドッキリ系歌い手、今日も頑張ります 【歌い手】

＊拗ねて失踪ドッキリ＊ ページ45

なるせくんに声をかけられて、またピクンと肩を揺らした。あぁ、やっぱ慣れられへんのかな…嫌いやないのに何故か声で怖いと思ってしまう。


｢まだビクビクしてるの？｣

｢へ？！…ぁ、いやっ？！突然声掛けられたから…｣

｢そんなビビってるけど、そもそもAがそんなドッキリするのが悪かっただろ｣


なるせくんがその話を掘り返すのが嫌そうに私の事を見つめたまま、そう言った。するとその話をるすくんとまふくんがホイホイと掘り起こしていく。


｢でも僕もそんなドッキリ仕掛けられたらほんと…なるせと同じことしちゃいそう｣

｢…ご、ごめん｣

｢友達を傷付けられんのは嫌やもんなぁ…それなりに手加減したらよかったやろ？｣



ドッキリも行き過ぎたら人を傷つけてしまう。

私は床に目を落とした。もう、嫌われてしまっちゃうんかな。なのに、私はなるせくんの事を怯えて、さかたんやセンラくんに迷惑をかけた。まふくんにも、なるせくんと仲直りするために時間を掛けてくれたのか。

これで、炎上したらどうしよう、もう仲良くしてくれなかったらどうしよう。



｢…今日は、もう帰るわ｣

｢帰っちゃうの？｣

｢うん。イラストの仕事思い出しちゃったわ！｣




そらるさんがそう言って玄関まで送ってくれた。私はふっと笑顔を見せて玄関で手を振った。

もう、今日ははよ寝て、全部全部、夢になってくれたらええのに。





(…ドッキリ系歌い手なんて、皆の邪魔なんかもなぁ)






＊



こんにちは。しょうゆのすけです。


そろそろ最終章です。


リクエスト、全て答えることが出来ずにすみませんでした。

今後ともよろしくお願いします。


＊

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