*大財閥のお嬢様ドッキリ* ページ39
「え?!レストランに俺と?!」
「あ、天月くん暇じゃなかったん?じゃあばいばI」
「行くに決まってるでしょ!!!」
実は宝くじがちょこっと当たりましたウェイ。この前動画のコラボやったりして色々お世話になった天月くん誘いました。
パタパタと黒いコートを羽織って出てきた天月くん。赤いニット帽を被ってふにゃりと笑う。
「どうしたの急に〜」
「…んぇ?別に、天月くんお世話になったし」
「どこのレストラン?」
「あっちの奥の駅前のなんとかレストラン…ぁ、ほらコレ」
「は?!え、まじで?!」
私は写真を開いて彼に見せてみた。天月くんが目をまん丸にさせるから私は首を傾げて天月くんを見つめた。パクパクと口を動かして足を止めてしまった。私は無視してスタスタを進む。そしたら慌てて駆け寄って焦ったように話しかける。
「え、っえ?まじで?ドッキリじゃない??」
「…え、嫌やった?」
「違うよ!!ね、ねぇそのレストラン何か知ってる?」
「何が」
「めちゃめちゃ高い高級レストランだよ?!」
宝くじで当たったのは50万ほど。今日持ってきたのは10万ぐらい。これでも足りへんのかなぁ。
「そこって10万じゃ足りへん?」
「はぁぁ?!余裕で足りますけど?!」
「じゃあ行こっか」
「金銭感覚狂ってる……」
*
「……ほんとに食べちゃった…」
「んー、まぁ美味しかったね」
「うぇ、あ、うん」
天月くんはビクビクと領収書を表向けた。かなりの金額なのか目に涙を浮かべて直ぐに裏向けた。
「…ほんとに、俺払わなくていいの?」
「ええよ」
「……なんかあった?」
「別に??」
普通に宝くじ当たったよって言おうと思ったけど、口から出たのはドッキリの嘘だった
「実は私、大財閥のお嬢様やねん…自分で言うのめっちゃ恥ずかしいわ」
「……へ?」
「あ、天月くん?」
「ぇ、うぇ、あ、ご、ごめん…なさい」
なんか謝られたんやけど。つか敬語になってる。久々に天月くんのそんな顔みたわぁ〜!もう首を絞められることは無いんかな!!!!
「ということで払うね」
金額は4万円で済んだ。直ぐに財布からお金を払い、店を出る。天月くんは後ろをパタパタと着いてくる。縮こまった様子の天月くんを見てふっと笑って言ってやった。
「…これ、嘘」
結果:首絞められました。
*リクエストありがとうございました!*
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しらす好き - うわぁ!!騙されてしまいました!これからも、頑張って下さい! (2019年2月10日 15時) (レス) id: f05a7b8ab9 (このIDを非表示/違反報告)
雫@更新おそめ(プロフ) - わあああああ騙されました騙されました!!!!すごいすごい!!めっちゃいいです!!!!これからも応援します!!! (2019年2月10日 14時) (レス) id: 6d0f7297ef (このIDを非表示/違反報告)
仲館 瑠美(プロフ) - 続編よっしゃゃゃ!見事に引っかかってしまった(泣)これからも頑張ってください! (2019年2月10日 13時) (レス) id: 8a67a74e89 (このIDを非表示/違反報告)
しょうゆのすけ(プロフ) - 咲魔_ジャジャ麺さん» ご指摘ありがとうございます…誤字が多くて大変申し訳ございません。ありがとうございます (2019年2月9日 17時) (レス) id: d6c32b13a2 (このIDを非表示/違反報告)
咲魔_ジャジャ麺 - びしょ濡れドッキリのところ女の子って笑ってからそうだになってますよ (2019年2月9日 10時) (レス) id: ac3afb786c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:しょうゆのすけ | 作成日時:2019年1月8日 16時