動物好かれがたぬきに好かれました【うらたぬき】

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｢………おーい、Aー。｣




はっ、やっと誰かに呼ばれていることに気付いた。



呼んでいたのはうらただった。


｢…ずーっとボーーっとしてたぞ…？大丈夫か？｣

｢……ん、へーき。｣




いつもと声のトーンが違う。

いつの間にかすごい落ち着く人となってしまった。


パッとあの時のまふくんの狼のような瞳が頭をよぎる。

怖くなって腕に力が入る。



｢……めっちゃ怖がってんじゃん。というか降りなくていいのか？？｣

｢……このままがいい……｣

｢ん、｣






うらたが落ち着く……なんでなんだろう。


私はつい口をこぼしてしまった。




｢……怖かっ…た｣

｢おー…よしよし。｣



子供をあやすかのように言われてちょっとカチンときた。



｢赤ちゃんじゃ無いんだからね！おろしてよ！！｣

｢わがままかよ｣


そう言ってちょっと困り顔で腕を話す。

絶対重かったよね……ダイエットしよう……。

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まふまふside

夜8時。


｢……あ゛ーやっちゃったァ……｣



もう後悔しかない。

もう二度と顔合わせられる勇気がない……。

腕で両目を伏せてベットに寝転がる。


視界の端っこに見える、窓からひょこっと顔を出した。茶髪男。



え、窓からひょこっと？？


目を擦りながら起き上がる。


｢んぇ………？…はぁ？！？！｣

｢おじゃましまーっす。｣



何やら入り込んできました。帰ってよー…。

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