いわもとくんのお気に入り【黄】 (ページ39)

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レイが言ってた通り、やっぱりひーくんは仕事が忙しいみたいで全く会ってない。だけど連絡だけは毎日くれてて、

朝起きたらおはよう、仕事行く前に行ってきます、仕事が終わって家に着いたら今家着いた、寝る前にはおやすみ

それだけはいつも欠かさず送ってくれるひーくん。
マメな人だな～と思うのと同時に、それがすごく嬉しいと感じてる私がいる。

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『最近どうなの？』

「今日もお仕事行ってきますってきたよ」

『なんて返したの？』

「普通に行ってらっしゃいって」

『なにそれ。もうカップルじゃん』

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Aもうそろそろ岩本照に惚れたでしょ？
なんて少しからかうように言ってきたレイ。

たしかに前よりは仲良くなれたと思うけど、好きってどんな感じなのか正直わからないというか…

アイドルに対しての好きは分かる。
だってふっかのこと恋愛対象じゃなくてアイドルとして好きだから。

でもそれとは違う好きってなんだろう。

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「恋愛としての好きってなに、」

『声が聞けるだけで嬉しかったり、会えたら幸せな気持ちになるってことじゃないの？』

「…そうなの？」

．

でもそれってふっかへの好きにも当てはまると思うんだよねぇ。

テレビやラジオでふっかの声聞けたらすごく嬉しいし、ライブでふっかに会えたらすごく幸せな気持ちになれるもん。

．

「じゃあ私ふっかのこと好きなのかなぁ？」

『それは流石にないでしょ』

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Aの深澤さんへの気持ちは100％アイドルとしての好きだと思うよって。冷静になりな、岩本照が可哀想って言いながらレイはため息をついた。

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