【ヒプマイ】私って運がいいのか悪いのか【山田一郎】

この言葉を貴方に ページ35

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「あ、あのっ。一郎！」





一「ん？どうした？」





今は、22時過ぎ





一郎さんと私はソファに座ってテレビを見ていた





二郎さんと三郎さんは自分の部屋に居る





私が急に声を掛けたからだろうか、不思議そうな顔をしてこっちを見ている





伝えるなら今しかない。




そう思って声を掛けたのはいいのだが、私の心臓はまだ準備が出来ていないらしい




ドクドクと波打っているのが、分かる
なんなら一郎さんに聞こえているかもしれない




どうしよう。言葉が出てこない……




目を泳がす。徐々に目線は下へ向き、見えるのは私の足だけだった。




情けない……そう思っても言葉は出てこなかった





一「大丈夫だぞ。ゆっくりで」





優しい声が聞こえた。私の大好きな声が
ゆっくりと私の心を溶かしてくれる




こんなにも大好きなんだな…





私は静かに深呼吸をして一郎さんへの想いを告げる
しっかりと目を合わせて＿＿＿







「私、一郎さんの事が好きです。もちろん異性として。」






一郎さんの目が大きく開かれる






急にこんなこと言われたら驚くよね






一「そっか……」







合わせていた視線は外された。
そしてそのまま一郎さんは自分の手で頭を抱えた






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まるで何かを悔やむかの様に＿＿＿＿

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