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けど、こんな時にも噛みつくバカもいるもので
中尾「何言ってんだよ!」
柊「変わるんだ、悪意にまみれたナイフで、汚れなき弱者を傷つけないように!変わるんだよ!
変わってくれ…」
そう言って、中尾の胸倉を掴み頭を下げた。
そんな時どこからか警報が鳴った。
サイレンが鳴った途端服についてたマイクに口を近づけこう言った。
柊「言ったはずです、そちらがその気なら容赦しないと。
最初の犠牲者はお前だ。」
そう言って近づいたのは
______中尾だった。
水越「蓮ッ!?」
中尾「離せよ!」
ぶっきーは中尾を気絶させる。
唯月が繋いでる手を強く握る。
私はただ
___殺される中尾を恍惚とした表情で見ていた。
柊「今日の授業は終わりだ、茅野パソコン持ってこい。」
中尾を引きずり乍そう指示する。
赤く染まった頬と緩む口元を隠すため、袖で隠していると勘違いをした唯月と甲斐が慰めてくれた。
_____深夜
ずっと泣いていた涼音も寝付いて寝息しか聞こえないなか、私だけ眠れなかった。
むくと起きるとブランケットをかけて、ロッカーに寄りかかる唯月の姿があった。
自分のロッカーからシャーペンとノートを出し日記を書いていた。
じっと隣で寝ている唯月を見ているとこのままシャーペンで唯月を刺す妄想をしていた。
そして気が付くと、シャーペンを上に振り上げていた。
そのまま床にバンとペンを叩きつけると急いでノートとペンを持ち廊下に向かった。
甲斐「有栖川…?」
廊下は肌寒かったがお構いなしにノートを開き日記を書き続けていた。
ところどころぐちゃぐちゃに文字が書かれていて、お世辞にも読みやすい字ではなかった。
柊「有栖川、こんな所で何をしている。」
『あ、ぶっきー、日記を書いてただけ。』
柊「寒くないのか?とりあえず、こっちへ来い」
そう言って美術室に案内してくれた。
椅子に座ってからも無言で文字を書き連ねていると、少し気分が落ち着いた。
柊「さて、本題に入るが、さっき教室で何をしていた」
『ふふ、日記書いてただけだよ?』
柊「…なら、どうして諏訪にペンを振り上げていた?」
『…眠くないの?』
柊「質問に答えろ。」
『…ねぇ、ぶっきーと私って、似た者同士なのよ…きっと。』
柊「似た者同士…」
『ふふ、お休みぶっきー
あぁそうだ、私ね―――。』
.
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_ぶっきーになら、殺されたいな
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作者名:木とホタテのハーフ | 作成日時:2021年1月9日 3時