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里見「なんでお前にそんな事が分かるんだよ！」
柊「景山本人から聞いたからだ」
そういや、景山はよく美術室に行ってたな、唯月も見かける事が多かったらしく、二人で不思議に思っていた時期があった。
甲斐「なら、景山は何をされて死んだって言うんだよ！」
柊「それはお前達で探せ」
甲斐「んだと？」
柊「なぜクラスメイトが死ななきゃならなかったのか、この十日間で考えるんだ！」
柊「さてと、不正解だった場合ペナルティーが課せられるんだったよな？」
あぁそうじゃん、誰か一人が死ぬんじゃん。
諏訪「ちょ、待ってよ！マジで殺す気！？」
私の手を不安そうに握り乍そう叫ぶ。
先生の眼はあまりに本気すぎて皆が恐怖とパニックに陥っていた。
「何なんだよ！そんなん無茶苦茶だ！」「ぶっきー、今なら引き返せるよ！？」「先生目を覚ましてください！」「今逮捕されたら間違いなく実刑ですよ！分かってるんですか！？」
皆が泣き叫び、命乞いをして、叫び続ける。
ちょっとだけ…いや、かなりこの状況が楽しくて仕方がない私がいた。
目の前で人が死ぬところが見れるかもしれない、そんな状況が楽しみで仕方がなかった。
石倉「そんなに、殺してぇなら茅野をやれよ！
だいたい、お前が間違えたんだ、お前らもそう思うだろ？」
その言葉に反対するものは誰一人いなかった。
それもそうか、人間誰しも我が身が一番なのだから。
柊「ふっ…あははは！
本当にお前らは、揃いも揃ってクズだなぁ！」
柊「自分が助かれば他人はどうなっても構わない。
どうしてそんな貧しい考えが生まれるのか…
モラルの欠如！
アイデンティティの拡散！
要は中身が空っぽなんだよ！
お前達はさっきの茅野を見て何も思わなかったのか！？
影山の死から目を背けてきた自分を奮い立たせて向き合おうとした茅野を見ても何も思わなかったのか！？」
柊「過去の自分が今の自分を作る。
だからお前も、お前も、お前も、一番はお前だよ！
極めて幼稚なガキのまま成長が止まってるって訳だ！
そんなやつらが一体何から卒業するって言うんだよ！？」
最後に私を指さされた時の目が忘れられない、ぶっきーは確実に泣いていた。
そして近くの机を蹴ってこう言った。
柊「いいか、よく聞け！
何故、景山澪奈は死ななきゃいけなかったのか！
これから彼女の生き様を通して、お前らの考えがいかに脆くて弱いものなのかを！
思い知らせてやる！」
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作者名：木とホタテのハーフ | 作成日時：2021年1月9日 3時
