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影山と彼女17 ページ24

影山Side


及川さんとAを二人で帰らせたくなくて、


駅の中まで来てしまった。


すると、そこには泣きそうなAと、
及川さんがいて


俺は問い詰めたけど、


『自分の胸に手、あてて考えてみたら』


及川さんはそう言って帰っていった。


影山 (Aが泣きそうなのは、
俺のせい、ってことか・・・?)


A 「か、影山くん、あたし・・・、帰るね」


影山 「!いや、送ってく」


A 「・・・いいの?」


影山 「おう・・・」


A 「ありがと・・・」











ASide


影山くんが、一緒に電車に乗ってくれて


隣に並んで家までの道を歩いてくれている。


改札を出てすぐに引かれた手は、


今も繋がれたまま。


A 「///」


影山くんは何も話さないで、
あたしの少し前を歩いている。


あたしの家へ向かう道の途中にある、
公園の側を通りかかったところで


影山 「おい」


A 「は、はい」


影山 「ちょっと、寄っていいか」


A 「え・・・公園?」


影山 「話したいことがある」


A 「・・・うん」


影山くんは公園に入って行った。








影山Side


及川さんが言ってたことはよくわかんねぇけど


『ただのチームメイト』


前にも誰かに言われた。


影山 (ただのチームメイトじゃ、
誰かにAを取られそうでも、
何も出来ねぇから)


影山 「A」


A 「は、はい」


俺はAの方を向いて、覚悟を決めた。

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作者名:Rin | 作成日時:2019年11月19日 20時

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