姫だけど、守りたい《2》

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〜夜〜


私、ナツメちゃん、トウマ、アキノリくんは、ケースケくんを助け出すために夜桜埠頭に来た

私達が歩いていくと、辺りが赤い霧で包まれた


ﾄｳﾏ｢これは……｣

ｱｷﾉﾘ｢結界だ！｣




ｻｸﾗ｢あれ？｣


この結界は…ミヨの…？


ｻｸﾗ｢まさか！？｣


すると、ナツメちゃんが目をつぶって顔を横に振る


ｻｸﾗ｢ナツメちゃん？どうしたの？｣

ﾅﾂﾒ｢ううん、大丈夫｣

ｻｸﾗ｢ならいいけど……｣




ｹｰｽｹ｢姉ちゃぁん！！｣


ケースケくんの声が聞こえ、見ると、赤い霧が少し晴れ、辺りが見やすくなった

そこには、酒呑童子がやったのだろう。妖術の縄で縛られたケースケくんが、ハルヤ、島之内先生に挟まれ立っていた


ﾅﾂﾒ｢ケースケ！｣

ﾊﾙﾔ｢コイツを返して欲しければ……｣


ハルヤと先生はすごい妖気を纏い、本来の、酒呑童子、洞潔の姿になった

酒呑童子は、己の鋭い爪をケースケくんの首元に突きつけた


酒呑｢渡してもらおうか、お前達の持つ妖聖剣を｣

ﾅﾂﾒ｢っ！……分かったわよ！渡せばいいんでしょ！！｣


ナツメちゃんは、アキノリくんが持っていた紙袋を受け取り、酒呑童子の方へ歩いていき、紙袋を突きつける


ﾅﾂﾒ｢ケースケを返して！｣


すると、酒呑童子が腕を上げ、ケースケくんの縄を解いた

その瞬間、ケースケくんはこちらへ駆け寄ってくる

それと同時に、ナツメちゃんは紙袋を投げた

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