姫だけど、守りたい

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〜春風家〜


ｻｸﾗ「まずは、私の前世の話をしないとね」

ﾅﾂﾒ「前世って…」


ｻｸﾗ「私の前世は…妖魔界の姫だった

かなり強力な力を持つ妖怪で、将来エンマの妃になる予定だった

でもある日、私とエンマは人間に化けて人間界を散策してたんだけど、車に引かれそうになったエンマを庇って私は死んだの…」

ｹｰｽｹ「…妖怪って車に引かれて死ぬんだ…」ﾎﾞｿｯ

ｻｸﾗ「そして、転生した
『春風サクラ』という存在に

なぜか前世の記憶があって、妖怪の力も使えた

そのうち、ある出来事があって、姫の力を完全に取り戻した」

ｱｷﾉﾘ「その“ある出来事”ってなんだ？」

ｻｸﾗ「まだ、話せないわ
この先の話は、また今度話そうかしら…」

ﾄｳﾏ「妖怪ウォッチを狙っていた理由は…？」

ｻｸﾗ「…“人間と妖怪の繋がりを消し去りたかったから”…」

ｱﾔﾒ「繋がりを…？」

ｻｸﾗ「人間と妖怪が関わると、良いこともある
でも、悪いこともある
人間、妖怪、共に傷つく災いが降り注ぐことがある
私はそれを阻止したかったの…」

ﾅﾂﾒ「じゃあ、私達のために…？」

ｻｸﾗ「えぇ…でも、あんなに楽しそうな光景を見てしまったらもう奪えないわよ…」

人間と妖怪が関わることで、こんなに笑顔が生まれるんだね

ｻｸﾗ「私の話はこのくらいかしら。そろそろ日が暮れるわ、解散しましょ？」

ﾄｳﾏ「そうだね」

ｱｷﾉﾘ「また明日な！」

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