姫だけど、守りたい

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〜サクラの家〜


あの後、おばばさんの質問の嵐をなんとか切り抜け、ナツメちゃん達から話を聞いた

どうやらサタンクロースは、お姉ちゃんと弟のいる家に深夜2時頃に現れ、弟の方を襲っているらしい

ナツメちゃんとケースケくんは今日の夜、サタンクロースを誘きだす

私も何かあったら駆けつけないと



ﾐﾂﾖ「サクラ！」

こ、この声…

ｻｸﾗ「うっわ、面倒くさい奴が来た」

ﾐﾂﾖ「誰が面倒くさい奴よ！」

だって本当に面倒だし

ﾐﾂﾖ「サクラ、悪いけどさ

妖怪探偵団、抜けてくれない？」

ｻｸﾗ「はぁ！？誰が抜けるか！！」

ﾐﾂﾖ「オーガを狙うなら、妖怪探偵団に入るのが一番でしょ？

貴方がいると邪魔だから」



…ん？


ｻｸﾗ「ミツヨ、なんで私が妖怪探偵団に入ってるって知ってるの？」


ﾐﾂﾖ「だって覗いてたし」

ｻｸﾗ「はぁ！？せめて情報収集の妖術にしろよ！」

ﾐﾂﾖ「で、どうなの？抜けるの？抜けないの？」

ｻｸﾗ「抜けないに決まってるじゃない」


ﾐﾂﾖ「ふーん…

だったら」


その瞬間、私の体は動かなくなった

ｻｸﾗ「な！？」

ﾐﾂﾖ「邪魔できないようにするまでよ」

この野郎…

ｻｸﾗ「あのさ、せめてナツメちゃん達の所に行かせてくれないかしら？」

ﾐﾂﾖ「何で？」

ｻｸﾗ「もしサタンクロースに襲われた時に、皆がどう対処するのか、気にならない？」

…なーんて、嘘だけど

ﾐﾂﾖ「ふーん…

まぁ確かに、オーガだけじゃなくてエルダとアニマスも見ておきたいし」

そう言ってミツヨは私を動かす

ﾐﾂﾖ「今回だけよ」

よし！作戦成功！

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