189話 ページ40
ラギーside
ラギ｢うわ、ほんとに小さくなってんスね｣
レオナさんの部屋に入ってすぐ、この寮に似合わない小さな可愛いを見た瞬間にでた感想はそれだった。
『ぁ…こん、にちは？』
ちょこんと膝を抱えて座っていたのに、挨拶のために立ち上がってペコリと頭を下げる。
あぁ、今ギュンッと心臓を鷲掴みされたわ。
何この子…可愛い…。
ラギ｢ｳﾞｯ…今日からはオレが一生面倒見るんで安心してたくさん甘えるんスよ！！！｣
そう言って明らかに細すぎる体を抱き締めようすると、小さな体を包むはずだった腕が空振る。
あれ、と目の前を見るとそこにAくんの姿はない。
嫌がられたのかと思い少し視線をずらせば、目に映った光景に、どうやら避けられた訳では無いようだとほっとする。
ラギ｢何やってるんスか。レオナさん｣
オレの視線の先にはAくんの腰に尻尾を巻き付けて自分の腕の中に収めてるレオナさん。
レオ｢うるせぇ…。いいから飯持ってこい｣
出たな暴君め。
レオナさんの腕の中にいるAはキョトンとしている。可愛い。
Aくんが可愛過ぎてガン見しているとレオナさんとふと目があう。
あった瞬間にニヤリと自慢げに口角を上げる。
その顔はまるで羨ましいだろう、とでも言っているようだ。
ラギ｢ほんとアンタは…仕方ないっスね。Aくんは何か食べたいものないっスか？｣
『ぇ、…わたしもたべていいんですか、？』
ラギ｢もちろん！なんならデザートだって作ってあげるッスよ！｣
デザート、その言葉で目がキラキラと輝く。
なんだ、こういうところはちゃんと年相応なのかと安心する。
『あの、ぇと…まころろがたべたい、です』
まころろ…？？？
オレとレオナさんの頭の上にハテナが浮かぶ。
『ぴんくとか、みどりとかの…まるくて、さくってなってる…』
一生懸命手をあわあわさせながら説明する姿はオレの脳内で永久保存したッス。
ラギ｢…もしかして、マカロンのことッスか？｣
なんとなく思い当たったのでそう聞けば、首を縦に勢いよく振る。
マカロン言えずにマコロロって…
この可愛さは罪ッスよ…
ラギ｢というかマカロンか…作ったことないんスよね｣
どうしたものかと考えて、いいことを思いつく。
ラギ｢シシシッ…Aくん！オレが飯作ってる間にレオナさんが一緒にマカロン買いに行ってくれるらしいッスよ！｣
別にさっきの羨ましかったからって仕返しとかじゃないッスよ？
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のと(プロフ) - +ちっくさん» どクソ重シリアスが好物なので泣いてくださって嬉しいですヽ(｡･ω･｡)ﾉ私もこのまで読んでくださった+ちっくさんが大好きです！！ (2021年5月12日 22時) (
レス) id: 2cc152cab9 (このIDを非表示/違反報告)
+ちっく(プロフ) - 泣かせんなよおおお！！。゜(´∩ω∩｀)゜。結界師とか懐かしいって思って読んでたのになんだよこれぇぇえうわあああ！好きだあああ！ (2021年5月12日 18時) (レス) id: 0cbf2f128f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：のと | 作成日時：2021年1月15日 16時
