175話 ページ26
Aside
だいじなひと
だいじ、？
Aが、だいじ…？？？
めがねのにんぎょさんがそういってくれて、こころがあたたかくなって、のどのおくがきゅーってなって、めからなみだがこぼれてしまった。
だめなのに。
ないちゃだめなのに。
アズ｢ちょ、！なんで泣くんですか！？｣
どこかいたいとこないかとか、あたふたしながらしんぱいしてくれるめがねのにんぎょさん。
『…いたいとかじゃなくて、う、うれしくて。だいじっていってもらえたのが、うれしくて。こまらせてごめんなさい。でもとまらなくて』
ごめんなさい、ともういっかいあやまるまえにぎゅってだきしめられる。
そのぬくもりが、ずっとこいしかったぬくもりが、さらになみだをあふれさせてしまう。
アズ｢好きですよ、Aさん。大好きなんです。何度だって言ってあげます。僕にとって貴方が一番、何より大切な方だって。｣
だからもうじぶんをきずつけないで、そういってめがねのにんぎょさんはないてしまった。
なかせてしまった。
どうすればいいのかわからなくて、むかしまさにぃがないてるAのあたまをなでてくれたのをおもいだす。
アズ｢…ｯ！｣
おなじようになでるとびっくりしたようにこっちをみる。
『あ、ご、ごめんなさい』
まちがった。これじゃなかったのかな。
どうしよう。
あせっていると、めがねのにんぎょさんはすこしだけわらってもっとなでてくださいってあたまをなでやすいいちにもってくる。
ゆっくりとなでると、ぎゅっとだきしめてるちからがつよまる。
それがまるでじぶんがひつようとされているようなかんじがして、ここちよくおもってしまう。
だめなのに。
わたしに、そんなきもちになるしかくなんかないのに。
それなのに、ずっとこのままでいたいっておもってしまう。
でも、
わたしといたらみんなころされちゃうかもしれない。
はやくかえらないとゆうとがひどいことされるかもしれない。
やさしいひとを、わたしのせいでつらいめにあわせたくない。
かえらなきゃ。
あそこに、かえらなきゃ。
なでていたてをとめ、ぬくもりからはなれようとするが、ちからがつよくてぬけだせない。
アズ｢Aさん、？どうして急に離れようとするんです？｣
いやでしたか？ときいてくるめがねのにんぎょさんはすこしかなしそうなかおをした。
ちがう。
ちがうよ。
でも、
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のと(プロフ) - +ちっくさん» どクソ重シリアスが好物なので泣いてくださって嬉しいですヽ(｡･ω･｡)ﾉ私もこのまで読んでくださった+ちっくさんが大好きです！！ (2021年5月12日 22時) (
レス) id: 2cc152cab9 (このIDを非表示/違反報告)
+ちっく(プロフ) - 泣かせんなよおおお！！。゜(´∩ω∩｀)゜。結界師とか懐かしいって思って読んでたのになんだよこれぇぇえうわあああ！好きだあああ！ (2021年5月12日 18時) (レス) id: 0cbf2f128f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：のと | 作成日時：2021年1月15日 16時
