第二の人生�� ページ5
オルクside
そして、ボクが小学校に上がった頃、彼に出会った。それは学校からの帰り道。
オ｢急いで家に帰らないと」
夕暮れのネアポリスの町を足早く帰っているとレコードからハイエロファントが話しかけた。
ハ【オルク、あの路地裏の方...】
オ｢えっ...あっ！」
ハイエロファントが指摘した路地裏の方を見ると1人の男の子が同じ歳の子達に虐められいた。思わずボクはその路地裏の方に迷わずツカツカと進んで行った。
オ｢ねえ、何やってるの...その子嫌がってるよ」
今まで、転生前でも感じた事のない怒り。いじめっ子達はビビったのか逃げていった。
ヘ【逃げた、腰抜けだなぁ】
オ｢(まあ、相手は子供だからなぁ...さて)ねぇ、大丈夫？」
｢あ、うん...グラッツェ」
チラチラとこっちを伺う様な視線。まるで人の顔色を伺う時のようだった。
オ｢ねえ、初めて会ったばっかりだけど...一緒に帰る？」
｢...いいの？」
オ｢うん」
2人でネアポリスの町を歩く。...会話がない、何か何か話題を。あ、そういえばまだ名前言ってなかった。
オ｢そういえば名前なんていうの？ボク、オルク・シュラフ」
｢...汐華初流乃」
オ｢日本人なんだ！...変なこと聞くけどもしかして自分の名前嫌い？」
｢えっ」
オ｢嫌そうに言ってたから」
｢.....あんまり好きじゃない」
名前を聞いてはっきりした、この子は彼だ！間違いない！
けどこの頃はまだあの名前じゃあない、本名だ。
オ｢あのさ、せっかくだしイタリア語の名前を考えてみるのは？」
｢イタリア語の？」
オ｢うん、ボクお父さんと一緒に日本語の勉強してるんだ」
まあ、嘘だけど。けどお父さんが日本語の勉強してるのはホント。
オ｢初流乃...はるの、しょるの...じょるの...『ジョルノ・ジョバーナ』っていうのは？」
｢ジョルノ...ジョバーナ...！」
オ｢あ、い、いや会ったばっかりだし自分の好きな様に」
ジョ｢ううん！嬉しいよ！僕こっちだから、Ciaoオルク！」
オ｢あ、うん...Ciao、ジョルノ」
あんな風に笑えたんだ...
そして、気づいた事がある。それはボクの記憶は所々抜けてしまっている事だ。さっきジョルノが｢汐華初流乃」って名乗ったから思い出せた。けどこうしてジョルノに会えた。
ここから始まったんだ
ボクの運命改変の歯車が回り始めたのは
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作者名：ふーちゃん | 作成日時：2022年3月30日 6時
