転生 ページ1
no side
人は死んだらどうなる？
普通なら天国か地獄に行くかと思う。しかしそれは人が言った事。ひょっとしたら何もないのかもしれない。
だが結局のところ自分自身が死ななければ分からない。
「あ、あの本当にごめんなさい」
「いえ、死んでしまった事に関しては何もないけど」
しかしこの場合は色とりどりの花が咲き誇る庭園の様な場所。一つのテーブルを挟んで2人の女性が座っている。
1人はブランド色の髪の女性、もう1人は黒髪ロングの女性...いや少女と言った方が正しい。
「それで、ボクはどうしてここに？」
「実は...
「なるほど」
納得した少女は注がれた紅茶を飲んだ。どうやら女性は女神なのだろう。
「それで、貴方は死んでしまったけれど本来なら余生があったの...だから貴方の願望を叶えます」
「願望？」
少女は女神の言葉に首を傾げた。
「ええ、なんでも構わないわ生き返りたいでも、神様になりたいでもね」
女神はフッと微笑んでお茶菓子としてあったクッキーを摘んだ。少女は少し考え口を開いた。
「...例えば、アニメや漫画の世界に入れるなどはできる？」
「ええ、できるわよ」
女神の答えを聞き少女は真っ直ぐな目で
「なら、救いたい人達がいるんだ」
「...聞かせて」
そこから少女は死んでしまう前、生前好きだった作品を話した。作品は「ジョジョの奇妙な冒険」。どの部も好きだが特に1番好きなのは第5部「黄金の風」。その作品の主人公、ジョルノ・ジョバーナの仲間の3人、そして抜けてしまった仲間を読んだ時からずっと助けたいと思っていた。
「なるほどね、分かったわ それが貴方の願望なら叶えてあげられる」
「本当⁉︎」
「ええ、せっかくだし"スタンド"だったかしら、それも貴方の好きな感じでいいわよ」
スタンドとは自身の精神が
「なら、スタンドをコピーできるのをお願い...どんな事が起こっても対処できるようにしたい」
そう伝えると女神はニッコリ笑い奥の扉を指差した。
「分かったわ...貴方のその願い聞き届けたわ、そこの扉の先に行けば転生という形でその世界に行けるわ」
女神に一礼し少女は扉のドアノブに手をかけた。
「あ、そうそう貴方が転生したらスタンドが３つコピーした状態にしとくわ」
そして少女は新たな人生の扉を開いた。
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作者名：ふーちゃん | 作成日時：2022年3月30日 6時
