私たちと奇妙な同居人 (ページ2)

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道端のダンボールページ2

蓮side

蓮「しまった...傘忘れた」

通っている大学から家に帰ろうと帰り支度をしていると雨が降っていた。今日の朝はバタバタしていたから天気予報を見ていなかった。おまけに折り畳み傘もない。迎えを頼もうにもここから家まで時間がかかる。

蓮「仕方ない、走って帰るか」

降りしきる雨の中傘をさしている人もいれば俺みたいに傘を忘れて走っている人もちらほらいる。そろそろ家に近くなって来たところで変わった物があって思わず止まった。
それは小さなダンボールだった。誰かが落としたのか？いやそれはないな。捨て猫とかだったら箱の上は開いているし、閉じているとしても空気穴が空いているはずだ。

蓮「まあ、気にしなくていいな」

そう思って走り出そうとした時、

「へっくし」
蓮「...えっ」

ダンボールの方からくしゃみがした。周りには誰もいないし、まさか...いやいやありえない、こんなちっちゃなダンボールだぞ、いや、でも、、、

ヒョイ(ダンボールを手に取る)スッ(耳元に近づける)

やっぱなんかいる！いや待って！なんか怖ーよ！
いや、でもほんと空気穴みたいなのが全然ない！
中にいるの窒息する！急いで帰らねぇと、俺風邪ひくし中にいるの心配だし、ええい！持って帰るしかねえ！頼むから耐えてくれよ！