L . T U N E H O U S E !! 〈３〉 (ページ10)

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# ２ . ページ10

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屋上の階段を降りれば、人の嵐

はおはモデルばりに身長あるからいいけど

ちっこい私は埋もれる

はおの袖をしっかり掴んではぐれないように付いていく

『あんな人ここにいた？』

『彼女いるのかな』

『嘘！探しに行こ！』

すれ違う人がみんな誰か探している

芸能人来てるのかな…

でも、今年誰か呼ぶって言ってたな確か

考えていたらはおの袖が手から離れていった

「やばっ…」

既にはおは何処にいるかわからなくて

とりあえず端による

『神山さんじゃん！』

「はい！？」

『俺ら軽音のサークルでさ！
後でLIVEやるんだけど、来ない？？』

「え、あの…」

『１人なの？？いいじゃん！行こ？』

手首をギュッと握られて歩き出す

『１人じゃないから』

「！！」

男の手を払い、肩に重み

美「俺らいるの」

「美勇人！？」

怜「大学って人多いんだね！！！」

「怜央くん！？！」

諸「可愛い子いっぱいだな！」

「諸も！？」

両脇に身長が高い２人

完全に見下ろされてる軽音の人達

安「軽音ってナンパするようになっちゃった？」

「謙ちゃん！顕嵐まで！？」

顕「よぉ」

ひょこっと現れた２人

『や、安井さんですか！？』

安「そうだけど？？」

『あ、あの… す、すいませんでしたぁ！』

走り去っていった軽音の人達

顕「お、安井くんまだ顔広いんすね( 笑 )」

安「やめろ～」

「まってまってまって！何でいるの！？」

１番教えてくれそうな美勇人と怜央くんに聞く

でも、初めての文化祭なのか

全然耳に声が届いてない

安「明日行くねって言ったじゃん」

「聞いてない！！」

安「あれ、言ってない？」

顕「萩ちゃんに言ってた」

安「じゃ、今言った！( 笑 )」

ニコニコする謙ちゃん

冗談じゃない！

周りの目はハートだらけ

ため息をついてふと思う

「さなぴーは？」

顕「んー」

指さす先には、ちょっとした休憩スペースで

のんびり座って手を振っているさなぴー

「ほんとおじいちゃんじゃん…」

顕「なぁ、萩ちゃんは？」

「知らない」

顕「はぁ？ったく、何してんだよ…」

「何で怒るの！？」

顕「Aも萩ちゃんもムカつくから」

「えぇ… ってか、顕嵐こんな所いて大丈夫なの？」

顕「んー、多分？」

「多分って…」

顕「じゃ、これでいい？」

顕嵐は外に売ってたお面を被った

発想がアホすぎ…