L . T U N E H O U S E !! 〈３〉 (ページ47)

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# 探偵 . ページ47

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萩「北斗、手放せよ」

北「Aが掴んでるから無理」

萩「引き剥がして」

北「か弱い男の子だから無理」

萩「バキバキなくせに」

「声でかいから！もう！あれ見て…」

雑貨屋で手を繋ぐじゅったんとはおに

目線を送らせる

北「はお？」

「そーなんだけど、隣の男の人…」

萩「ジェシーじゃない人だ」

「…うん」

何があってじゅったんといるのか

どうして手を繋いで時折寄り添っているのか…

私みたいにきっと言いづらい事なんだよね

萩「直接聞いてみたら？」

「でも…」

萩「変な探り入れるより、向き合ってあげた方がいいんじゃない？
はおちゃんは、そうしてくれたんだろ？」

ため息を漏らした私に解決策を探し当ててくれた

萩「聞いて崩れるような仲じゃないだろ？」

な？と微笑みかけてくれる

「ありがとう、けいごくん」

北「僕居るの忘れてない？」

萩「もう帰ったのかと♡」

北「…小説が僕を呼んでる…」

背中をシュンとさせて

エスカレーターを登っていった

萩「なんだあれ」

「さぁ？」

萩「俺らも行きますか…」

北斗の背中を見送って、雑貨屋に目を戻すと

はおの姿は無かった

スっと立ったけいごくんを見上げて

同じメモを見てるけいごくんの手をぎゅっと握った

萩「珍しいね？」

「…いいじゃん別に」

萩「羨ましくなっちゃった？」

「違うもん…」

萩「すっげー、嬉しい」

指を絡ませた繋ぎ方に直されて

萩「デートの続き、いこ？」

さっきまでのおちゃらけけいごくんは居なくて

振り幅にキュンとした

「かっこよすぎ…」

萩「ありがとう」

「へ？」

萩「聞こえてましたー( 笑 )」

「わ、忘れて！？」

萩「忘れねぇよ、彼女からの褒め言葉は」

耳まで真っ赤にして

嬉しそうにしてくれるから

それが私にも移って顔が熱い

萩「ま、言葉じゃ収まりきらないくらい
Aが好きだけどな」

「…ズルいよ、」

萩「なんとでも言って」