L . T U N E H O U S E !! 〈３〉 (ページ35)

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# 涙 . ページ35

〈 y a s u i 〉

『だからもし、この話を話そうとした時
暖かく包み込んであげてほしいの』

安「はい、もちろん。」

園長先生からの話は壮大すぎた

『ちょっと待ってて』

パタパタと小さな棚に駆け寄って

笑顔で戻ってきた

『これをAちゃんに渡してほしいの』

安「ネックレスですか？」

『そう。渡してくれたら絶対わかるわ』

ふふっと笑って、外で遊んでいた子供たちが

続々と帰ってきた

「「せんせー、お腹空いた～」」

『あら、もうこんな時間！
安井さんも… あ！謙太郎くんも食べてく？？』

安「いやいや！僕は…」

「「えー！お兄さんも食べよーよ！」」

安「へ！？」

『遠慮しないで？みんな手伝って～』

Aちゃんが優しく育った意味が凄く分かった

お腹いっぱいご馳走してもらって

施設を後にする

さなぴーに全て伝えて隣で聞いていたフウカは

静かに涙を流した

真「明日、深澤さんと話すって神山さんが言ってた」

安「俺、神山さんと行こうと思ってる」

真「やっすーなら言うと思った( 笑 )
アイツらには俺から話しておく
帰れる場所を… 暖かい場所を作っておく」

安「ありがとう
ほんと、何から何まで頼ってばっかだ( 笑 )」

真「いいじゃん。俺たち家族なんだから！」

ネックレスを握りしめて

マフラーに顔を埋めた