L . T U N E H O U S E !! 〈３〉 (ページ31)

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# 義理 . ページ31

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「…たつやくん」

深「お！おはよう。」

駅前集合とメールがあった

集合１０分前に来たのにもう待ってる

あの時と変わってない

深「こんな所で話すのもあれだし、喫茶店でも行こっか」

「そうだね」

隣で歩くのがとても懐かしい

昔は私がちっちゃかったから、おっきく見えたけど

今並んで歩くと前ほど大きいと感じない

時が経ったんだなって

着いたのは昔ながらの喫茶店

おじいさんマスターが微笑んで出迎えてくれた

深「俺、コーヒー。Aは？」

「じゃあ一緒で」

深「ケーキとか要らない？」

「大丈夫、ありがとう」

緊張して素っ気なくなってしまう

深「神山くん、元気？」

「心配なくらい元気だよ」

深「そっか…」

ゆっくり、たつやくんの口が動いた

深「…帰ってきた。先週。」

「っ、たつやくんまだ一緒に…」

深「俺のたった１人の仲間なんだよ…
Aにしたら考えられないと思うけど

誤解してる… これだけは伝えたかった」

「だって！あの人は！！照くんは！！」

深「誰よりも１番Aの事考えて、
幼い頭で考えた結果が神山くんだったんだよ…

…ねぇ、３人でやり直さない…？」

「何言って…！！」

深「もう一度、やり直したいんだ…
あの時奪われた生活を３人で送りたい」

頭が真っ白になった

脳裏に浮かんだのはシェアハウスの皆の笑顔

離れちゃうってこと…？

「たつやくん… それは出来ない
シェアハウスの皆は色んなこと教えてくれ…」

神「潮時か」

「…お兄ちゃん」

カランカランの音と共にお兄ちゃんが入ってきた

深「神山くん、お久しぶりです」

神「元気そうやん。照は先週出たんやって？」

深「はい、ちょっとやつれてましたけど、
元気そうです」

神「一緒に暮らす件、見逃してやってくれんか？」

深「…」

神「Aも楽しそうやし、何より…」

振り返るお兄ちゃん

いつまでそこおるん！とツッコめば

植木の影から出てきた謙ちゃん

「謙ちゃん！？」

安「ごめん。全部聞いちゃった。」