L . T U N E H O U S E !! 〈３〉 (ページ15)

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# 大バカ！！ページ15

〈 h a g i y a 〉

傘もささずに金髪の男が歩いている

閑静な住宅街にその光景は異様だと思う

ピンポーン

『はいはいはいは… え！？萩ちゃん！？』

萩「寒い…」

『ちょ！待って！』

ドタドタと洗面所からバスタオルを持ってくる姿

萩「寒い… 宮近…」

宮「アホだろ！傘ぐらいさせ！」

自然と宮近のマンションに足を運んでいた

宮「ほー… 顕嵐に激ギレされたと。」

萩「そう」

宮「いやー、俺でもキレるね( 笑 )」

今、振り返れば俺のしていた行動は最悪

振り向いて欲しくて

構ってもらいたくて必死だったが故に

Aの心も顕嵐の心も踏みにじってしまった

萩「ほんとかっこ悪いよ…俺」

また風呂沸かさなきゃ！と俺のために

お湯を張りにいった宮近

独り言は天井に消えていった

宮「でー？仲直り行くんでしょ？」

萩「わかんね…」

宮「え！？なんで！」

萩「顕嵐が会わせてくんねぇと思う」

宮「あのなー。
顕嵐がどうこうより萩ちゃんの気持ちじゃねぇの？」

宮「萩ちゃんがAちゃんと上手く行きたいって
思ってるんなら、顕嵐関係なしに
迎えに行っちゃえばいいじゃん。」

だろ？と叱った

萩「…俺迎えに行く。今、すげぇ会いたい。」

LINEを開けば、割と上の方にいるA

トークを開けばくだらない内容ばかり

正直、鬱陶しかったスタンプも

今では愛しく思えてくる

何も考えない

思ったことを言いたい

【あいたい】