L . T U N E H O U S E !! 〈３〉 (ページ11)

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少し場所を移動すると

向こうからはおと萩ちゃんが歩いてきた

は「いた！！」

「ごめん～… 離しちゃった」

は「あ、こんにちわ～来てたんですね( 笑 )」

はおはお気に入りの怜央くんの所へ行って

頭をナデナデ

隣にいる美勇人は、大好きなオモチャを

取られた子供みたいに拗ねている

真「いやー、人多いと疲れも倍ですな」

萩「ほんとだよ。あ、諸これいる？」

諸「なにそれー！」

萩「女の子の電話番号」

諸「いいの！？」

萩「俺必要ないし、どーぞー」

何枚もある紙を目の前で渡す

金髪にしてからさらにモテてる気がする

大人っぽい綺麗な人が多いのも知ってる

子供みたいな私は絶対相手にされない

自分で考えれば考えるほど虚しくなってきた

「ちょっと飲み物買ってくる」

顕嵐に言って人混みの中にわざと飛び込んだ

たどり着いたのは北斗と話した自販機

ベンチに座りため息をつく

『ため息ついてどーしたの？』

「…別にー」

顕「別にー、じゃねぇから」

隣にいる所誰かに見られたら

顕嵐の仕事に支障が出てくることなんて

お兄ちゃんみてたら理解できる

少し間を空けて座り直す

顕「辛いのに俺の心配する程心余裕あんのかよ…」

「…ないよ。心に余裕なんて全然ない」

顕「ホント世話やける」

涙が溢れる寸前に、顕嵐の付けていた

お面が顔にファサッと付けられた

顕「胸貸してやれねぇからコレで我慢して」

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萩「…なんでだよ」