◆ All I need is you 5 ◆ ページ10
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お世話になりました。
今までありがとうございました。
A
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そう書かれた手紙と生活費等の金が入った封筒が机上に置かれており、彼女がここに居たという痕跡は消え去っていた。
否、本当に彼女はここに居たのか？
あれは自分が見た都合の良い夢だったのだろうか？
ぼやけた視界の中でキスされたあの夢と同じ…ただの夢？
「自惚れたのは俺かぁ…」
会う度に少しだけ、心の距離が近くなった気がした。
会う度に少しだけ、最初は全く見せなかった笑顔を見してくれた。
もう見れない。聴けない。
此方を気遣いながらも目を細め、優しく微笑む彼女を。
心配そうにしながら、鈴を転がしたような綺麗な声で自分を呼ぶ声を…そんなの耐えられない。
せめて、別れるならその理由を。
何が駄目だったのか聞いて改善して、隣にいたい。
それでも駄目なら？惨めに縋り付く自分を彼女はどう思う？
けれど、絶対に逃がしたくない。
他の男に取られるなら、この手で彼女の人生を縛ろう。
嫌われても良い。恨まれても良い。ただ、傍に居てくれるだけでいいのだ。
己の醜い感情が押さえ込んでいた蓋から溢れ出す。
ただ『好き』という単純な感情だったらどれだけ楽だったか。
本当は滅茶苦茶にしたかった。有無を言わせず、どんな手を使ってでも『好き』と言わせたかった。
二度と青空を浴びないように、天を攫われないように此方側へ引き摺りこんで、二度と這い上がれないように腕・脚だって切り落として見せただろう。
感情全ては、傷の全ては自分だけのものに、向日葵のような太陽にも負けない笑顔とグチャグチャになった泣き顔を自分しか見せないようにしたい。
「ボス。ごめん、1歩遅かった。でも、Aサンは飛行機に乗ってないらしい。直前でキャンセルが出てる。監視カメラハッキングして見たら、Aサンが空港職員に話しかけられててそっから戻ってない。だから、まだこのロスサントスのどっかにいる」
「さんきゅ、ローレン。…行こう」
踵を返し、その場を後にする。
そのまま、敷居を出るとスマホのバイブレーションが鳴り、手に取ると渋谷ハルからの着信画面が映されていた。
「どうしたの、渋ハル。俺、今から忙しいんだけど」
『じゃあ手短に。僕ね、今とある人からの依頼でAさんを保護してるんだ』
「…はぁ！？な、んで…っつー事は空港職員お前かよっ」
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ひかり(プロフ) - 完結おめでとうございます！！ドキドキしながらよませていただきました。緩急の付け方がうまくて面白かったです。個人的に作者様が描くkzhさんがイケメンだったのでいつか機会あればkzhさんメインならお話読みたいなと思いました。 (2月17日 0時) (
レス) @page49 id: 066d5681b9 (このIDを非表示/違反報告)
うなぎ(プロフ) - 完結おめでとうございます！！作中でも涙を流し、あとがきでも更なる新事実を突きつけられ涙を流しながらこの熱をお伝えせねば！という次第であります…本当に素晴らしい作品と出会えて幸せです。作者様の今後のご活躍をお祈り申し上げます！！！ (1月11日 11時) (レス) @page50 id: c9a421e797 (このIDを非表示/違反報告)
落ち椿 - 完結おめでとうございます！！drmさんの愛の伝え方が解釈一致で、終始きゅんきゅんしていました。drmさんに連れ去られるところはこのまま監'禁ルート来るか?！とドキドキしていましたが、どっちにしろ甘々で最高でした🥰番外編待ってます！お疲れさまでした！ (12月29日 13時) (レス) @page49 id: 5a9946419b (このIDを非表示/違反報告)
koko - 完結おめでとうござきます、！最後の最後まで素敵なお話でした！番外編も期待しています！これからも応援してます！！ (12月28日 19時) (レス) @page49 id: 8752385bf7 (このIDを非表示/違反報告)
qichi(プロフ) - わああ、、すごく好きです、、！！続きとても楽しみです…！！ (11月24日 3時) (レス) @page23 id: 4c2c43e5f0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：こりん
| 作成日時：2023年11月11日 0時
