◇ We're meant to be together 4 ◇ ページ35
「あれはだるまのせいじゃない。あそこにいさせた俺の責任。元々だるまも救出の為に来てたんでしょ？だから、このお金は要らないよ」
「庇ってくれたんよ、あの子は…それに俺を救ってくれた。だから、あの子の治療費とか入院代諸々は全部俺が払う。頼む、払わせてくれ。あの子に少しでも御礼がしたいんよ…だから、お願いや。らっだぁ」
意識不明の重体となったAが眠る病室。
本来なら関係者以外立ち入り禁止であるが、だるまはらっだぁの許可の元で個室への立ち入りが許されていた。
無理やり渡すような形でらっだぁに余ってもおかしくないような大金を押し付ける。らっだぁはすぐさま返そうとするもだるまはその場を立ち去り、スライド式の扉を開けた。
「その子が目ェ覚めたら、教えてくれない？御礼が言いたい」
「…分かった」
彼女が目が覚めたと聞いて、再び病院へ出向いたのは3日後の夜だった。
お礼を告げるために、だるまの中ではまともな格好をして、受付から案内された最上階の病室へと赴く。
病室の前には白衣を纏ったらっだぁが沈痛な面持ちを浮かべながら、だるまを見るなり手を挙げた。
「爆発の衝撃で前後の記憶が無いみたいで、だるまの事を覚えていない。あと、身体のことは…聞かないで欲しい。ちょっと色々あって、本人は今1番触れてほしくない所なの。あ、俺に聞くのも駄目ね」
「…分かったよ。聞かんでおくわ」
病室は清潔感に満ちており、消毒液の匂いが鼻腔を掠める。
蛍光灯の白光に照らされて、夜のロスサントスを窓から横たわりながら、眺めている彼女の姿があった。
布団が深く被らされ、様態はよく分からない。横向きに寝ているらしく顔が見えない。お礼を言うために、回り込もうとすれば本人から直接声が掛かった。
「ごめんなさい。今、そっちを向けなくて…あと、顔がすっぴんなのでこの状態でお願いします」
「あっ、はいっ！え、っと、こ、この度は、助けて下さりありがとうございました！Aさんのお陰で、俺ッ…！！」
勢いのまま、お礼を告げる。すると、彼女は身体を小刻みに震わせ、嗚咽を洩らして泣き始めた。
何か気に触るような事をしてしまったのだろうかと慌てて、手を伸ばそうとした時、見えたのは窓ガラスに反射して見えたAの酷く嬉しそうに、酷く辛そうに笑う姿。
「貴方を助けられて本当に良かった。今、私も…貴方に助けられました。…こんな夜分遅くに本当にありがとうございました」
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ひかり(プロフ) - 完結おめでとうございます！！ドキドキしながらよませていただきました。緩急の付け方がうまくて面白かったです。個人的に作者様が描くkzhさんがイケメンだったのでいつか機会あればkzhさんメインならお話読みたいなと思いました。 (2月17日 0時) (
レス) @page49 id: 066d5681b9 (このIDを非表示/違反報告)
うなぎ(プロフ) - 完結おめでとうございます！！作中でも涙を流し、あとがきでも更なる新事実を突きつけられ涙を流しながらこの熱をお伝えせねば！という次第であります…本当に素晴らしい作品と出会えて幸せです。作者様の今後のご活躍をお祈り申し上げます！！！ (1月11日 11時) (レス) @page50 id: c9a421e797 (このIDを非表示/違反報告)
落ち椿 - 完結おめでとうございます！！drmさんの愛の伝え方が解釈一致で、終始きゅんきゅんしていました。drmさんに連れ去られるところはこのまま監'禁ルート来るか?！とドキドキしていましたが、どっちにしろ甘々で最高でした🥰番外編待ってます！お疲れさまでした！ (12月29日 13時) (レス) @page49 id: 5a9946419b (このIDを非表示/違反報告)
koko - 完結おめでとうござきます、！最後の最後まで素敵なお話でした！番外編も期待しています！これからも応援してます！！ (12月28日 19時) (レス) @page49 id: 8752385bf7 (このIDを非表示/違反報告)
qichi(プロフ) - わああ、、すごく好きです、、！！続きとても楽しみです…！！ (11月24日 3時) (レス) @page23 id: 4c2c43e5f0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：こりん
| 作成日時：2023年11月11日 0時
