◇ I’m crazy about you 5 ◇ ページ22
『だるの女のAサンじゃん』
『あ、だるまの』
『あ、だるまさんの』
『ボスの女(仮)じゃん』
今迄沢山、吐き出した関係を否定する言葉。
だから、条件反射で言えるぐらいこの世で1番言いやすい言葉になった。
「わ、私は…と、なりの」
「違う。俺はホントのあんたに聞いてんの。もう、分かってるでしょ」
「でもっ…でも……私は……」
「元々の約束もあるから言ったとて、どうにかなるもんじゃないっしょ？渋ハルが後ろ盾にいる以上、こっちも手出し出来ない」
「っ…！」
そのはずなのに。
そのはずだったのに。
「おい、さっきの言葉忘れてないだろうな？お前が反抗すれば、あいつは」
「そいつは無視して聞かせて」
星空を見に行った時みたいに。
答えが喉につっかえて否定の言葉が出ない。
「聞かせてくれるだけでいいから」
「ッ…」
なんで、なんで。
たった一言なのに。いつも言ってた言葉なのに。
『南の空港の方へ、お願いします』
『お、お客さん…？大丈夫か、あんた泣いてるけど…』
『…いいんです。後悔なんて元々してない…だって、あんな素敵な人と両想いだっただけで、嬉しいから。それだけでもういいんです。だから、あの人には…気持ちを素直に受け取れる素敵な子と一緒にいて欲しい…から…いいんです…』
何方に行くか、運転手に伝えた時はちゃんと言えたのに。
「あんたはだるまの女？」
なんで今は彼の問いかけに何も返せないの？
言わなきゃ、彼が危ないって分かってるのに。
それに私なんかがこんな事を言っちゃいけない。
あんな酷い事をして、酷い言葉を投げて、いつも傷付けて遠ざけて、冷たい態度ばかり取っていた私なんかが今更。
「分かってるっしょ？俺の事」
『あー…そういう事ね』
仮面の下で真意をずっと射抜いていた紅瞳が語りかける。
「私は……！」
「いいよ言って。今更だし。つーか、ずっと溜め込んできたんでしょ？ぶちまけちゃえよ」
「お前ら、何を言ってる？」
貴方の口車にまんまと乗せられたの。
そんな言い訳まで用意されたら、もう逃げられない。
ここにあの人、だるまさんがいないなら。
「私はっ…私は…あの人の、だるまさんの女…！！だから、間違ってもこのクソ野郎の女なんかじゃない！！」
「こいつ…！？」
「
赤スーツの仮面を付けた人物:葛葉さんは自身の素性を隠していた仮面を外した。
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ひかり(プロフ) - 完結おめでとうございます！！ドキドキしながらよませていただきました。緩急の付け方がうまくて面白かったです。個人的に作者様が描くkzhさんがイケメンだったのでいつか機会あればkzhさんメインならお話読みたいなと思いました。 (2月17日 0時) (
レス) @page49 id: 066d5681b9 (このIDを非表示/違反報告)
うなぎ(プロフ) - 完結おめでとうございます！！作中でも涙を流し、あとがきでも更なる新事実を突きつけられ涙を流しながらこの熱をお伝えせねば！という次第であります…本当に素晴らしい作品と出会えて幸せです。作者様の今後のご活躍をお祈り申し上げます！！！ (1月11日 11時) (レス) @page50 id: c9a421e797 (このIDを非表示/違反報告)
落ち椿 - 完結おめでとうございます！！drmさんの愛の伝え方が解釈一致で、終始きゅんきゅんしていました。drmさんに連れ去られるところはこのまま監'禁ルート来るか?！とドキドキしていましたが、どっちにしろ甘々で最高でした🥰番外編待ってます！お疲れさまでした！ (12月29日 13時) (レス) @page49 id: 5a9946419b (このIDを非表示/違反報告)
koko - 完結おめでとうござきます、！最後の最後まで素敵なお話でした！番外編も期待しています！これからも応援してます！！ (12月28日 19時) (レス) @page49 id: 8752385bf7 (このIDを非表示/違反報告)
qichi(プロフ) - わああ、、すごく好きです、、！！続きとても楽しみです…！！ (11月24日 3時) (レス) @page23 id: 4c2c43e5f0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：こりん
| 作成日時：2023年11月11日 0時
