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◇ Glad to meet you ◇ ページ48

誰もがきっと、明日は変わらないと望むのだろう。
それが普通であると。それが当たり前であると。




薔薇の花束を抱えただるまは花屋から出るとそのままAがいるであろうアジトへと足を向ける。
今日の告白は終えていない。気合いを入れるために何度も鏡の前で髪を弄り、最高にかっこよくなった所で歩を進めた…所で数台のパトカーが目の前に止まる。


「だるまいずごっと、通報により銃刀法違反で逮捕します」
「はぁッ!?俺、ちゃんとガンライセンス持ってますけどぉ!これって冤罪じゃないっすかぁ?」
「それじゃ、持ち物検査していいよね?」
「はーい。つーか、なんで撃っても無いのに警察きたの?」


今からAに会いに行くため、無駄な抵抗をして時間を無駄にしたくない。
大人しく、ささ署長の持ち物検査を受けるがガンライセンスは持っているので冤罪だとすぐに分かるだろう。


「ガンライセンス無いから逮捕ね」
「はぁ!?いや、持ってますって!それが警察のやり方かー!!」
「いやぁないもん…まぁ、話はゆっくり署で聞くから。他に罪状あるっぽいし」
「え、いや…今から、帰ろうと…」
「申し訳ないけど、通報が来てるから俺も無視出来ないんだよ〜」


こうなっては致し方ない。ここは大人しく、署に連行されて誤解を解いてから戻った方がいいと判断しただるまは無線に「ちょっと遅れる」と言い残し、パトカーに乗り込む。


「通報って誰から?なんでそいつ、俺がタイミングよく、ガンライセンス持ってないことバチ当てしてんの?」
「それは警察の守秘義務あるから言えないね」


署に着くなり、牢屋へと連行される。
1番大きな牢屋へと案内され、ガチャと扉が閉じられるといつものようにささ署長が罪状を読み上げ始めたその時、居るはずの無い、Aが姿を見せた。

Aは周りの警官達に見守られる形で入ってきており、普通なら止めるであろうささ署長も黙って彼女の入場を認める。


「え、なんでAおんの?もしかして、会いに来てくれた?」
「貴方に"さようなら"を言いに来ました」


意外な所で愛おしい人を見かけ思わず表情が緩むもAの言葉で凍り付く。表情を固くしたのはだるまだけではなく、周りの警官たちも驚いたように声を漏らしていた。



「え…それって、どういう…?」



変わらない明日なんて無い。
変わり続ける日々は変わらない日々を望む者を簡単に置いていく。



「通報したの、私です。貴方を警察に売りました」

coming soon→←◆ on a quiet night 6 ◆



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うぱ(プロフ) - 設定とか言葉遣いとかとにかく全部が好きで一気見しちゃいました。特に不穏でこわこわなボスが大好き過ぎて何度もそこを読み返してます。臨場感が凄くて読んでいる時凄くドキドキしました。これからもこりんさんの作品を楽しみにしております。 (12月20日 23時) (レス) @page14 id: ea61eec359 (このIDを非表示/違反報告)
こりん(プロフ) - ガガさん» コメントありがとうございます。そのように仰って頂けてとても嬉しいです!ありがとうございます!こちらこそ、作品を読んで頂き誠にありがとうございます。更新頑張って参ります! (11月10日 19時) (レス) id: 56f635f916 (このIDを非表示/違反報告)
ガガ - とっっても面白いですわくわくして読んでます、続きが本当に楽しみです!!更新を楽しみにお仕事頑張れそうです、素敵なお話ありがとうございます🙏 (11月6日 13時) (レス) @page30 id: cfa21872f6 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:こりん | 作成日時:2023年10月29日 17時

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