◇ I'm in love with you everyday 3 ◇ ページ38
「オタクの彼氏が殺意ガン増しで、今にも銃口向けてきそうなぐらいなんだけど。え、今リア充見せつけられてる？は？」
「彼氏じゃないっての。…はいこれ」
「何これ」
「この本の128ページ、面白いから見て」
「は？俺、本とか興味無いし見る暇も…」
「ぐちつぼさんにらっだぁは本当にサボってるってタレコミしてもいい？前、勤務中にスケボーで遊んでたの見てたよ」
「見るから勘弁して」
たった5分の会話だったが、ベンチでサボる(休憩中)のらっだぁに紙袋の中に入った本の押し付けに成功した。
本人には申し訳ないがどうしても渡さなければならなかった為、半ば無理やりに押し付けてしまったがまぁ良いだろう。
再び、バイクに乗りだるまさんの腰に腕を絡める。
「イチャつくならどっか行ってくださーい」
「羨ましいだろー！！これからデートでーす！」
「ちょっ、お兄ちゃんっ、そこまで許してないけど！」
とだるまさんが勝ち誇った笑顔を浮かべ、バイクは発進。
いきなり兄貴ヅラをしてくるらっだぁはすぐ遠くなり、姿は闇に呑まれていった。
「前から思ってたけどらっだぁとはどういう関係？」
「小学生からの腐れ縁です」
「うわ何それ…めっちゃいい。俺もAの腐れ縁になりたかった」
なんて他愛も無い会話を信号機で止まる度に繰り返す。
普段、バイクには乗らないので発進して疾駆する度に楽しさが増していく。
「もっと飛ばせたりは出来ないんですか？」
「おっ、Aもバイクの楽しさ分かってきた？ちょっとここじゃまだ車の通行多いし事故ったらやばいから、帰る時、人気のない場所でめちゃくちゃスピード出るニトロ使っちゃおうかな！もう、ばびゅーん！で、どーん！よ！！」
「ふふっ。凄く楽しみです」
子供のような擬音の連発による説明にくすくすと笑ってしまう。成人男性だと分かってはいるものの、たまに出るこういう所が彼の親しみやすさに貢献しているのだろう。
振り落とされないようにと腰に回した腕の力が強くなる。
細身に見えるがやはり男性の身体付きをしている。スタイルも脚が長かったり身長も高いので、かなり良いだろう。
顔は言わずもがな、綺麗で。
特に黄金色の双眸が無邪気に細められる時は全世界が見惚れても可笑しくはない。
なんで、こんな人が私の事好きなんだろうと何時しか、思い浮かばた疑問は深まるばかり。
けれど、時が経つ度にその疑問を聞くのが恐ろしくなるばかりだった。
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うぱ(プロフ) - 設定とか言葉遣いとかとにかく全部が好きで一気見しちゃいました。特に不穏でこわこわなボスが大好き過ぎて何度もそこを読み返してます。臨場感が凄くて読んでいる時凄くドキドキしました。これからもこりんさんの作品を楽しみにしております。 (12月20日 23時) (
レス) @page14 id: ea61eec359 (このIDを非表示/違反報告)
こりん(プロフ) - ガガさん» コメントありがとうございます。そのように仰って頂けてとても嬉しいです！ありがとうございます！こちらこそ、作品を読んで頂き誠にありがとうございます。更新頑張って参ります！ (11月10日 19時) (レス) id: 56f635f916 (このIDを非表示/違反報告)
ガガ - とっっても面白いですわくわくして読んでます、続きが本当に楽しみです！！更新を楽しみにお仕事頑張れそうです、素敵なお話ありがとうございます🙏 (11月6日 13時) (レス) @page30 id: cfa21872f6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：こりん
| 作成日時：2023年10月29日 17時
