◇ I'm in love with you everyday 2 ◇ ページ37
姿見の前で何度もチェックしてから、扉を開ける。
エレベーターに乗り込み、1階で降りると広いエントランスが出迎えてくれた。相変わらずの大きさに狼狽しつつも、磨かれた大理石の地面を進む。
自動ドアが開き、少し歩を進めば自分でフルカスタムしたというバイクに跨って、私を待っている私服姿のだるまさんがいた。
黒1色であるがシンプル故にかっこよく、スタイルの良さを完全に引き出した大人の色気さえも漂う私服姿。
美形が何ともお洒落な格好でバイクに跨っているせいか、道中の女性は彼に対して瞳にハートを宿している。
少し気まずい中、足早に彼へ近付く。
「お待たせしました」
「ん？……………まじ、綺麗。とんでもねぇ美女が来たと思ったらAで納得した」
「やめてください…」
変な間の後、お世辞にも聞こえない本気の低めトーンで褒めの言葉が飛んでくる。
せめて、もうちょっと本気のトーンが無かったら良いのに…あまりにも真剣な目付きで言葉で言われてしまえば、そう受け取るしかない。
「まじかー…こんな綺麗なA、今夜独占出来るとかまじで最高」
「星は許してますけど今夜は許してませんよ」
「いや充分よ。Aをバイク後ろに乗せれるだけで最高なのに、デート出来るなんてまじてやばい。明日死んでもいいくらいに最高過ぎる」
恥ずかし過ぎるのに、嬉し過ぎる言葉ばっかくれる。
なんでこの人、返答全てが全部100点なんだろう。
「ありがとうございます…」
「まだまだ褒め足りないけど、8時間Aを立たせてるのも申し訳ないし朝迎えちゃうからな。はい、ヘルメット」
ヘルメットを頭に被せられ、顎下に回る固定具がカチッと気持ちよく嵌る。自然に手を差し出され、重ねると2人乗り用の座席に腰を掛けた。
2人乗りの時の注意事項を軽く受けた所で、だるまさんは私が持っている紙袋に視線が向く。
「その紙袋は？」
「あ…少し、らっだぁに用があって。病院前に1度向かって貰えませんか？」
「らっだぁあぁ………？」
「駄目ですか？」
「んぐぅ……駄目じゃないけど！！さっさと行って、星見に行こうな！！しっかり掴まって！飛ばすぞぉ！！」
ブゥンッ！！と大きな音を蒸かし、アクセルを握る。
だるまさんの腰に自身の腕をギュッと掴む。ビクッとだるまさんの身体が震えたものの、そのままらっだぁが居るであろう病院前まで発進した。
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うぱ(プロフ) - 設定とか言葉遣いとかとにかく全部が好きで一気見しちゃいました。特に不穏でこわこわなボスが大好き過ぎて何度もそこを読み返してます。臨場感が凄くて読んでいる時凄くドキドキしました。これからもこりんさんの作品を楽しみにしております。 (12月20日 23時) (
レス) @page14 id: ea61eec359 (このIDを非表示/違反報告)
こりん(プロフ) - ガガさん» コメントありがとうございます。そのように仰って頂けてとても嬉しいです！ありがとうございます！こちらこそ、作品を読んで頂き誠にありがとうございます。更新頑張って参ります！ (11月10日 19時) (レス) id: 56f635f916 (このIDを非表示/違反報告)
ガガ - とっっても面白いですわくわくして読んでます、続きが本当に楽しみです！！更新を楽しみにお仕事頑張れそうです、素敵なお話ありがとうございます🙏 (11月6日 13時) (レス) @page30 id: cfa21872f6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：こりん
| 作成日時：2023年10月29日 17時
