◆ No one matters but you 10 ◆ ページ28
※グ ロテスク表現/暴力表現注意
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骨が真っ2つに折れ、内蔵が潰され、吐血する男。咳き込む度に激痛が走るも、更なる痛みに既に身体を動かす事は出来ず、その場に蹲る。
見上げた先には殺意に満ちた双眸が冷酷に己を見下していた。
「ボスが直々に聞いてんだろぉ？応えろよ愚図。何のために舌残してると思ってんだよ」
ローレンの靴底が男の手の甲を踏みつけ、じわりじわりと肉が潰されていく。強制的に喋らそうとするも男は「痛いぃ…！」としか洩らさない。
アスファルトの熱で炙り殺される蚯蚓のように身体を小刻みに震わせ、痛みに喘ぎ藻掻く男は匍匐前進でその場から逃げようとするも、二本足が行く手を拒む。
「話の途中ですけど？」
懐から取り出した注射器、その針先から液が滴り落ちる。
月島は男を蹴りあげ、仰向けにさせると鬱血した腕に注射針を打ち込む。
一瞬の激痛。思考はだんだんと鮮明に、痛みは不思議と引いていく。代わりに身体内部に石でも詰め込まれたのかと思うぐらい、身体が極端に重くなっていく。
「俺の大事な女に手を出したんだ。分かってるよな？」
「あの馬鹿女のAが…？がはッ！！」
「貶す発言は許さんよ」
「ははっ、あんな馬鹿を好きになるやついるなんて…！！あは！どうせ、お前も金目的身体目当てなんだろ？ざまぁみろ、死んでしまえ、俺の人生滅茶苦茶にしやがってあのクソ女ッ！！さっさと金出せば俺はぁ…！！」
月島とアイコンタクトを取ると、彼はかぶりを振る。
打ち込んだ拷 問用の違法活性剤を用いても、男はAへの的外れな恨み節を吐き出すだけで肝心な情報を引き出せない。
否、薬漬けのせいで記憶媒体自体が少なくなり、覚えていないのだろう。
「そんじゃまあ…お返しだけはするか」
1時間にも及ぶ拷 問は続き、言葉では書き出せない姿と成り果てた男。足に重りを連れられたまま、デッキに転がされていた。
「俺はさ、Aが昔、誰と付き合ってようがいいのよ。俺がAを見つけられなかったのが悪いから。でもな、今のAを傷付ける奴は絶対に殺す。害になるなら排除する。お前みたいな奴がいたら、死んでも後悔するような目に合わせてやるって決めてんの。…地獄でも会いたくねぇけど、じゃーなぁ」
ぽちゃんと夜の海に落とされ、重りによって男の体は沈んでいく。
「この辺り、夜は鮫が沢山いるから気を付けろぉ？」
遅い警告を知ること無く、あたり一帯は血の海と化した。
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うぱ(プロフ) - 設定とか言葉遣いとかとにかく全部が好きで一気見しちゃいました。特に不穏でこわこわなボスが大好き過ぎて何度もそこを読み返してます。臨場感が凄くて読んでいる時凄くドキドキしました。これからもこりんさんの作品を楽しみにしております。 (12月20日 23時) (
レス) @page14 id: ea61eec359 (このIDを非表示/違反報告)
こりん(プロフ) - ガガさん» コメントありがとうございます。そのように仰って頂けてとても嬉しいです！ありがとうございます！こちらこそ、作品を読んで頂き誠にありがとうございます。更新頑張って参ります！ (11月10日 19時) (レス) id: 56f635f916 (このIDを非表示/違反報告)
ガガ - とっっても面白いですわくわくして読んでます、続きが本当に楽しみです！！更新を楽しみにお仕事頑張れそうです、素敵なお話ありがとうございます🙏 (11月6日 13時) (レス) @page30 id: cfa21872f6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：こりん
| 作成日時：2023年10月29日 17時
