◆ No one matters but you 3 ◆ ページ21
｢あ、だるまの女じゃん｣
｢初手それ言わなきゃいけない病気に掛かってる？｣
ヘラッと笑うのは病院前のベンチで寝転び、絶賛休憩中のらっだぁである。
謝る気のないらっだぁをじとっとした目で見つめ返していると、｢あ、だるまさんの！｣と可愛らしい声が後ろから聞こえてきた。
｢とろろさん、違いますからね｣
｢えー？らっだぁさんからそう聞いたんだけど…違うの？｣
｢らっだぁ？｣
とろろさんはこてんと首を傾げ、私はちょっとした敵意を込めながら肩をビクつかせているらっだぁに視線を集める。
矛先が自分になった事で少しだけ焦り始めたらっだぁは身体を起こした。
｢えぇ？俺はわいおじから最近、Aとだるまが急接近したっていう情報を聞いたんでぇ…｣
｢ほんと、らっだぁは性格がいいね？そこでわいわいさんの名前出すなんて。その手には引っ掛からないよ？｣
｢あ〜…すみませんでした〜…｣
｢でも、だるまさんとAさんお似合いだと思うけどな〜。だるまさんからAさん惚気話、たまに聞いてるけどほんとすごいもんねー｣
｢あいつ、ベタ惚れしてっからなぁ｣
…あの人、私が見てない所でも語っていたりするのか。
恥ずかしいから本当にやめて欲しいのだが。
｢にしても最近、ここら辺物騒になっちゃったよね〜。やっと休憩だもん…｣
｢そうね〜。何処もバチバチしててさ。昨日なんか俺、救難信号受けてヘリ飛ばして、急行したらガッツリした"現場"でさ…銃突きつけられたよ。相手側のギャングが助けたら海に沈めるって言ってきたし｣
｢らっだぁも実は大変だったんだね｣
｢実はって何だよ。こう見えて俺ってば凄い医者なんだよ〜？｣
ふふんと鼻を高くして、胸を張るらっだぁ。うんうんと素直に首を縦に振るとろろさんがいるせいか、変に疑えず納得せざる負えない。
｢何処の争いだったの？｣
｢確か、関さんとだるまのとこかな。縄張り争いしてさ、どさくさに紛れて関さん拉致っただるまたちがまた海岸で言い合いしてて。関さんが送った救難信号をまた俺が受信しちゃってさ｣
｢あー…とろろも釈迦さんからその話聞いたかも。確か、GODFAMILYの領土にDarkAngelの文字が刻まれてたって言う。確か、他の陣営でもあったみたいだよね〜｣
そう言えば、最近だるまさんも見かける時はずっと赤いスーツな気がする。
…本当は忙しい筈だろうに、今も途切れず毎日告白しに続ける彼は本当に変な人だ。
｢…ん？｣
｢どうしたの｣
｢いや、何も…｣
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うぱ(プロフ) - 設定とか言葉遣いとかとにかく全部が好きで一気見しちゃいました。特に不穏でこわこわなボスが大好き過ぎて何度もそこを読み返してます。臨場感が凄くて読んでいる時凄くドキドキしました。これからもこりんさんの作品を楽しみにしております。 (12月20日 23時) (
レス) @page14 id: ea61eec359 (このIDを非表示/違反報告)
こりん(プロフ) - ガガさん» コメントありがとうございます。そのように仰って頂けてとても嬉しいです！ありがとうございます！こちらこそ、作品を読んで頂き誠にありがとうございます。更新頑張って参ります！ (11月10日 19時) (レス) id: 56f635f916 (このIDを非表示/違反報告)
ガガ - とっっても面白いですわくわくして読んでます、続きが本当に楽しみです！！更新を楽しみにお仕事頑張れそうです、素敵なお話ありがとうございます🙏 (11月6日 13時) (レス) @page30 id: cfa21872f6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：こりん
| 作成日時：2023年10月29日 17時
