◇ You're the only one I love in this world 2◇ ページ2
「ギャングのボスって暇なんですか？」
「いや全然！表家業もあるしなんならこれから抗争しにいく！だから、その前に告白しにきた！まぁAが会いたい言うたら幾らでも時間作れるけど！毎日の全部、Aと会う事にオールベットしてる！」
なんか、告白がルーティーン化してません？
なんで、そんな軽いノリで抗争にいけるの？
ギャングのボスがそんな暇でいいの？威厳どこ行ったの？
この人、本当にギャングのボスなの？
まずい、頭の処理が全く追い付いていない。
思考が大気圏飛び出して、宇宙に揺蕩っている。
「いきなり見つめんといて？ますます惚れちゃうやん」
山ほどあるツッコミ所に反射神経でツッコミたくなるがグッと喉で抑えて、呑み込む。
1週間告白をし続けて、断られているなら普通傷付くしメンタルも落ち込むだろうになんでこの人こんな元気なの。
私なら耐えられないし、フラれた相手に対してこんな元気に返せるの？
ギャングのボスって鋼メンタル過ぎませんか？
「だる、そろそろ行くよー？あっ、だるの女のAサンじゃん」
「違います。この人の女じゃないです」
「だるの女ってめっちゃええ響きやん！もし、俺の告白成功したらAの事、そう呼んでや！」
「やめてください」
「今日も失敗してんのかよ！アッハッハッハッ！！」
「そ、フラれた！Aはええ女やわ！そんじゃ、またなA！」
気付けば自宅前まで送られており、ここに来ると分かっていたかのようにGODFAMILYのローレンさんが待っていた。
…なんで、仲間の人にまで自宅がバレてるんだ。
ギャングに個人情報の1部を握られているの普通に怖過ぎるんですけど。
「ちょ、ローレン、お前後ろ乗ってよ。絶対事故るでしょ」
「いやだる俺を信じろって！俺をなんだと思ってるの」
微笑ましささえ感じる仲の良い会話をしながらも、結局はだるまさんがバイクの運転をするようで座席部分に彼が座る。
「ヘルメットは…」
「俺の事心配してくれてんの！？」
「いや、まぁ、した方が事なき終えると思います…」
「Aは優しいな！ありがと！でも、大丈夫！もし、Aが後ろ乗る時はちゃんと準備すっから！まぁ無いとは思うけど、夜は絶対に外出ちゃダメよ。俺らみたいな悪い男らに絡まれるから！んじゃ、ばいびー！！」
なんて軽いノリで彼はまた抗争しに、バイクを蒸して嵐のように去っていく。
自覚あるんかい。
いや、色々とそういう話では無いんだが。
◇ You're the only one I love in this world 3◇→←◇ You're the only one I love in this world ◇
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1025人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
うぱ(プロフ) - 設定とか言葉遣いとかとにかく全部が好きで一気見しちゃいました。特に不穏でこわこわなボスが大好き過ぎて何度もそこを読み返してます。臨場感が凄くて読んでいる時凄くドキドキしました。これからもこりんさんの作品を楽しみにしております。 (12月20日 23時) (
レス) @page14 id: ea61eec359 (このIDを非表示/違反報告)
こりん(プロフ) - ガガさん» コメントありがとうございます。そのように仰って頂けてとても嬉しいです！ありがとうございます！こちらこそ、作品を読んで頂き誠にありがとうございます。更新頑張って参ります！ (11月10日 19時) (レス) id: 56f635f916 (このIDを非表示/違反報告)
ガガ - とっっても面白いですわくわくして読んでます、続きが本当に楽しみです！！更新を楽しみにお仕事頑張れそうです、素敵なお話ありがとうございます🙏 (11月6日 13時) (レス) @page30 id: cfa21872f6 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：こりん
| 作成日時：2023年10月29日 17時
