王子or後輩

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りょうたside


かんなが俺の選んだ服を着てる。
すごく似合っていていつも以上に可愛い。

横で歩くかんなを見つめると首を傾げて上目遣いでこっちを見てくる。


俺は最低だ。

れみがいるのにその親友のかんなと一緒に今デートしてる。


今日の夜やっぱりれみに会おう。

携帯で連絡をした。

"今日の夜。いつもの公園で会おう。"

そう送った。


別れよう。たとえ、かんなが振り向いてくれなくても俺はかんなを思い続ける。


かんながじゅんを選んだら...。
そう思うと胸が苦しくなる。


じゅんはあまり気づいてないがあいつはかなりモテる。そして、優しい。


だから、自信が無い。


でも、悔しがる権利も俺にはない。

かんなの幸せを1番に願って俺は片想いしよう。


かんな「...ねぇ、大丈夫？？具合悪い？？」

心配そうな顔で俺を見つめてくる。


りょうた「あ、うん。ねぇ、かんな」


かんな「なに？？」


りょうた「じゅんの事...好きなの？」


かんな「え？...少し揺れてる。じゅんはいつも気づいてくれるの。助けて欲しいときいつもそばに居てくれる。でも、ずっと弟みたいって思ってたから急には彼氏とかそういうふうには...」


りょうた「そっか。そうだよな。」


誰かと揺れてるんだ。じゅんだけじゃないんだ俺のライバルはそう思うと悔しかった。

俺も意識してもらいたくて今すぐにでも告白しようとも思った。

でも、れみと付き合ってる今俺にその資格はない。


もどかしい気持ちで頭がいっぱいになった。

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