麦わら帽子に夢を見る【ONE PIECE】 (ページ26)

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episode 26 ページ26

(ナミside)

ナ「A！？A！！どうしたの！？」

サ「なんだ？ナミさん…どうした？」

目の前の電伝虫は、Aが喋っている途中で途切れる。

絶対只事じゃない…！

Aの身に何か起きたんだ。

ナ「今Aが“この島は廃島だから入ったらダメ、海軍が…”って言いかけて連絡取れなくなったの、島で何かあったんだわ…！！」

ブ「なんと…！！ルフィさんは一緒じゃないんでしょうか」

ルフィが一緒なら大丈夫だけど…

でも、もし一緒じゃないなら、Aが危ない…。

Aは愛用のリボルバー二丁しか持ってないし、あの拳銃は6発ずつ…つまり12発しか打てない。

もし相手が悪ければ、危険でしかない。

ロ「廃島なら、海軍がうろついてるでしょうね…無法地帯になってるでしょうし。捕まってないといいけど」

捕まっただけなら、なんとかして抜け出してくるだろう。

ましてやAは元海軍。

あの子は強いし、絶対上手くすり抜けてくる。

ナ「……嫌な予感がするのよ」

ウ「ななな、なんだよ！！嫌な予感ってよぉー！！」

わからない…でも何故か、嫌な方にしか考えられない。

もしも、って悪い想像ばかりが浮かぶ。

ゾ「…おい、誰が船番するか決めろ」

チ「え？ゾロ？」

フ「…迎えに行くんだろ？うちの拳銃使いと船長をよ。」

男共は、戦闘準備を始める。

そうよね…とりあえず迎えに行かなきゃ。

予感が的中しないようにだけ祈って…！

ウ「ととと、とりあえず俺は安全な方に…」

サ「ウソップが船番してくれるってよ」

ウ「サンジくぅん！！？？俺そんなこと言ってないんですけどー！！！」

ゾ「話が早くて助かるな」

ウ「うぉーい！！ゾロまで！！！」

ナ「もう！！誰でもいいわ！！とりあえず急ぐわよ！！」

ルフィはきっと大丈夫だろうけど…問題はAね。

そもそも、かなり時間が経ってるのに街が静かなのも怖いのよね…

ルフィが行ったら、必ず騒ぎが起きるのに。

一体この島で何が…。

ナ「じゃ、ウソップ船はよろしく！！」

私たちは船をおりて、走って島の方へ向かう。

ロ「ナミが進んで島に行くなんて珍しいわね」

ナ「……なんか嫌な予感がするのよ。ほら、あたしの勘って結構当たるじゃない？」

ロ「そうね…。海を脱落した過去の海賊たちに切り刻まれてなきゃいいけど」

ナ「怖いこと言わないでよ！！」

でも本当に…

無事でいてよ…A！