麦わら帽子に夢を見る【ONE PIECE】 (ページ22)

今日:1 hit、昨日:3 hit、合計:45,967 hit

episode 22 ページ22

ル「上陸上陸～！！」

サ「おいルフィ！！どんな島かわかんねぇんだからあんまりハメ外すなよ！！」

ル「おう！」

ナ「見るところ街っぽいから大丈夫だろうけど、よくあんな単独行動できるわよね…。」

ルフィは船を飛び出し、港から少し離れた建物のある街らしき場所へ走って向かう。

全く、人の話聞いてるんだか聞いてないんだが…。

サンジくんやナミが注意したって、ルフィは100％騒ぎを起こす。

…100％で、だ。

騒ぎを起こさなかった試しはない。

ナ「この島、高い建物が全然ないのね…甲板から見ると島の端まで見渡せるわ」

「本当ね。なにか意味があるのかしら」

ロ「Aは買い物でも行くの？」

元々、買い物に行くつもりはなかったけど…

この間の戦闘で、ライフル銃が一丁ダメになっちゃったんだよね。

フランキーやウソップに見せてももう治らない、って言われちゃったから…。

普段使うのはピストルだから急ぎではなかったけど、この島に武器屋があれば見てこようかな。

「武器屋行こうかな。2人は服とか本買うの？」

ロ「えぇ、私は本屋に」

ナ「あたしはショッピング！」

普段は一緒に買い物することが多いけど、この島では2人と別行動かな。

「じゃあ、私様子見がてら先に行くわ。もし異常があれば電伝虫で伝える。この島も何があるかわかんないし」

私は船から降りて、街の方へ向かう。

ナ「気を付けなさいね！サンジくんでも連れてく？」

「ううん、大丈夫！何かあればルフィ呼ぶわ」

私は、甲板で心配そうに見つめるナミに手を振った。

まぁそれはそうと…

新世界の島だから、武器屋がないことはないと思うけど…この島、どんな島なんだろう？

それに、見る限り港から街までかなりの距離がある。

私はとりあえず街を目指すため、一面雪景色の道をまっすぐ進む。

晴れてたら見晴らしは悪くないけど…

「結構雪降ってるなぁ…」

こんな雪が降り頻る中じゃ、数メートル先はもう見えない。

見晴らしがいいはずなのに、私より少し前に出て行ったルフィの姿はもう見えない。

まぁルフィはこの雪の中走って行ったのもあると思うけど。

私は、歩くたび雪の中に沈む足をゆっくりと前へ進める。

それからしばらく…大体20分くらい歩いて、街の入口に着いた。

「え…ここ…」

街の入口のアーケードには、“welcome Orion Town”の文字。

でも…

もう朝陽が昇りきってるのに、街中は人1人…いなかった。