あなたたちを守ります【BTS】

・ ページ10

YG SIDE

「…わかりました」

そいつは残りのマカロンが入った箱を握りつぶしてポケットに

押し込んだ

ゆっくり伸ばす手を見てるだけでイラついてきた俺は

空きかけたそいつの口に菓子を押し込んだ

いやそうな顔をしながら口の中で菓子をかむあいつを全員で凝視する

…ほらな、なんも入ってねえじゃねえかよ

下を向きシューズの紐を結びなおしてると視界の片隅に赤い何かが

落ちた

…………血だ

そう理解した瞬間上を見上げると吐血したあいつがいた

「ゔつ…………」

顔から血の気が引いて次の瞬間真横に倒れた

JN「っ!!りんちゃん!!!!!!ナムジュン！トオルさんたち呼んで‼

ホソク！救急車！」

俺以外のメンバーが慌ただしく動き出す

すぐにトオルとハジメがやってきて呼吸困難になりかけているあいつが

食べたものをはかせようとしていた

「ごめっ……拾い…………ぐい…しちゃ…………た」

YG「え」

違う

俺があいつの注意を聞かなくて無理くり食わせたんだ

すぐさま担架に乗って運ばれていく

ハジメがついていって部屋には俺らとトオルだけになった

V「ヒョン………」

TR「で？本当は拾い食いなんてしてないでしょ？りんは」

あいつの吐いた血をぬぐいながら喋るトオル

YG「俺が…口出ししてくるあいつに…りんにイラついて…………

無理くり食わせた…」

TR「そんなことだろうと思ったよ〜りんがわからない毒物なんて

多分この世に存在してないだろうし」

あいつ…わかってて…………

これで死んでしまったら俺は人殺しだ

・→←・

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す