３話 ページ5
カイトside
朝食をとった俺たち4人は揃って王が待つ部屋に向かった
カイト「陛下、お待たせしました。」
王「あぁ、来たか」
カイト「はい、それで大切な話とは」
王「実はお前達に隠していたことがあるのだ」
ユキナ「隠していたこと…？」
王「実は…Aはフィオーレ王家に伝わる1000年に一度の桜姫なのだ」
『桜姫っ！？』
アキト「桜姫って…そんなまさか…」
「私が…桜姫…」
王「今まで黙っていてすまなかった。しかし幼いAを守るためにはお前達にも隠していた方がいいと思ったのだ」
アキト「たしか桜姫って王国に平和と繁栄をもたらすはずじゃ…」
ユキナ「大きな意味ではそうよ。国に千年桜を咲かせることができ、その花びらには癒しの力もあると言われているわ。でも…」
カイト「その力が悪用され国外で使われるようなことがあればフィオーレ王国の四季は保てなくなり国は消滅する」
ユキナ「それだけじゃないわ！もし本当にそんなことが起こったらAは…」
アキト「どうなるんですか…？」
ユキナ「千年桜は本来フィオーレ王国にしか咲かない。別の場所で無理やり咲かせれば桜姫は桜をコントロールする力を失い最悪の場合は………命を落とす」
王「桜姫の能力は姫が16歳になった時に覚醒する。A、明日がその時だ。」
「明日…」
王「桜姫として無事にフィオーレ王国に桜を咲かせなくてはならない。国外にAが桜姫だと知られる前に」
カイト「陛下、私達が必ずAを守ります。大切な妹ですから」
ユキナ「はい、お任せ下さい」
アキト「必ずやAを守りきります」
「お兄様…お姉様…」
王「あぁ、きっとAも急に真実を聞かされて混乱しているだろうから明日の誕生日パーティーまでついていてあげなさい」
３人『はい』
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作者名：みーな | 作成日時：2017年8月12日 23時
