11話 ページ13
パーティーも終盤に差し掛かった頃…
王「今日は皆に伝えたいことがあるのだ」
ざわざわ…
ついにこの時が来てしまった
国民の皆さんに桜姫の儀式を見届けてもらうと同時に私が桜姫だと言うことが知らされる
不安でいっぱいだけど桜姫のとして務めを果たさなきゃ!
「お父様、私から言います」
王「そうか、わかった」
「皆さん、私は今日までずっと黙っていたことがあります」
ユキナ「A…」
「私は………フィオーレ王家に伝わる桜姫なんです!!!!」
A様が桜姫!?
なんてことだ…。
そんな声がざわざわと聞こえてきた
やっぱり桜姫なんて戦争の火種になってしまうだけのいらない存在なのかな…
この場の空気耐えられなくなって思わず下を向いてしまった
すると誰かが私の手を優しく握ってくれた
カイト「A、顔をあげてごらん?」
カイト兄様…
私は言われた通りそっと顔をあげた
「A様おめでとうございます!」
「きれいな桜を咲かせてくださいね!」
「A様が桜姫とはなんとも素晴らしい!」
え…
みんな私が桜姫であることを喜んでくれるの?
桜姫はいらない存在なんじゃないの…?
アキト「だから言っただろ?桜姫がそしてAがいかに国民に愛されているか分かるってね」
ユキナ「よかったわね、A」
「はい…っ!」
こんなに嬉しい気持ちになったのは初めてかもしれない
これで私も国民のためになることができるんだ!
王「それではAよ、お前にフィオーレ王家に伝わる桜姫のペンダントを授けよう」
「ありがとうございます」
お父様より付けてもらったペンダントはきれいな桜色で陽の光が当たると七色に輝いてとっても美しい
わぁぁぁー!!!
大きな歓声の中私は幸せな気持ちでいっぱいだった
そう…
この時までは…
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作者名:みーな | 作成日時:2017年8月12日 23時