忍たまの世界に転生したら妖怪でした…は?

6　起床(片方) ページ7

竹谷side


ふっと意識が浮上し、

目が覚めると見知らぬ部屋にいた。



竹「う〜ん…ここは…？」



漂う薬草の香り。

医務室と似た香りではあるが、

内装は全く違う。

なぜ自分がここで寝ているのか

よく思い出してみる。



竹「(えーっと…確か五年に与えられた任務を
　 遂行してて…任務自体はうまくいったんだけど
　 帰りで敵に見つかって、俺と兵助で食い止めてる
　 間にあいつらに報告を頼んだんだっけ…
　 それで、しくって怪我したんだっけか)
　 …そうだ！兵助！」



思わずそう叫んで、体を起こそうとすると

体に激痛が走った。



竹「うっ…！痛ってぇ…」



あまりの痛みに顔が思いっきり歪む。

すると、近くの障子が開き女性が

薬草やら包帯やら持って

くすくすと笑いなら入ってきた。



？「そんなに勢いよく動けば
　 そりゃあ痛いだろうよ。ふふふ…」

竹「(誰だ…？)」



その女性は治療道具をもってこちらに

近づいてくる。

そのまま自分の横に座ったので思わず

身構える。




？「そんなに身構えないでおくれよ。
　 私はただの医者だからね。」

竹「医者…？」

？「そうだ。ただの医者だよ。
　 それに、すごい身構えているが
　 殺すつもりなら、君たちを放っておけばいいだけの
　 話だろう？何もしなければそのまま死ぬんだからね」

竹「確かに…」




言われてみればそうだ。

殺したい相手が重症を負っているのになぜ助けなければならない。

手間もかかるし薬草の消費もバカにならないだろう。

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