忍たまの世界に転生したら妖怪でした…は?

28　前言撤回 ページ29

・



どうもみなさんこんにちは。Aちゃんです。

朝ごはんも終わり、食器を片したあとでございます。

そして今私は窮地に陥っております。

なんの窮地かって？

それはですねぇ…









貴「ちょっ、無理です！できません！私には！できません！」

紫「できないって言われてもねぇ…だってお腹怪我してるのに手伸ばしたら痛いだろう？」

貴「まぁそれはそうですけど…」

紫「じゃあお願いするね」

貴「くっ…！」








そう、それは…お風呂。

まぁ正確には体を濡れた布で拭くんだけど…ね？

言いたいことわかるでしょ？

拭くにはさぁ脱がないとじゃん？寝巻き。

ってなると見ないといけなくなるわけよ。何をとは言わない。

私だって見たくて見るわけじゃないんだよ！？

不本意だからね！？そこ大事だから間違えんなよ！？

何がなんでもできる気がするだよ。全力で撤回するわ。

あんま見ないようにして頑張りますかねぇ…はぁ









貴「入るよ〜」

ｽｯ

竹「どうしたんですか？」

貴「ん〜とね〜、お風呂…入ってないじゃん？」

久「はい」

貴「寝てた時も含めて大体三日か四日ぐらい体綺麗に
　 してないんだけど、今お風呂に入るわけにはいかないじゃん」

竹「まぁそうですね」

貴「だから、解決策として濡れた布で体を拭いて欲しいんだよ」

久「なるほど」

貴「だけど君たちは今怪我をしてるから拭けないところがある。
　 背中とかね。だから拭けないところを私が拭きに来たってわけですよ」

竹「…おほ〜」






今、八の「おほ〜」を聞くことができたけど私の心境的にはそれどころじゃない。

なんか二人も顔赤いし私としても居た堪れないんだけどここは

心の動揺を抑えて頑張らなければ。もう一度言おう。

やりたくてやってんじゃないからな！






貴「…まぁ拭けるところは自分で拭いて欲しいし、拭けなかったとこ
　 だけ私がやるから。…後ろ向いて見ないようにするし」

久「…わかりました」







そして今。

私が背を向けた先で二人が体を拭いているんですが…

超静寂。

まじで静かなんだけど。何？すごい気まづいんだけど。

誰か助けて？

塾の自習室並に静か。

あれってさぁ、物音一つ立てたらアウトみたいな感じしない？

ちなみに私は一挙一動に全集中してた。極力音立てないようにしてたね。

共感してくれる人いないかな。

29　一方その頃学園ではpart2→←27　nextday

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す