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** 秀一 side
.
「...ックシュ！」
「おいおい、風邪うつすなよ」
突然鼻がむず痒くなって、久々に大きなくしゃみが出てしまった。
「誰かが俺の噂でもしているらしい」
「お前、それ真顔で言うセリフじゃねえよ」
相当面白かったのか、笑いをこらえながら運転をしているスコッチ。
どうやら、この数日ずっとこいつといたせいでよくらしくもない冗談を言うようになってしまったようだ。
「ねえ、おじさん達」
「おじさんじゃなくて"お兄さん"な」
「なんだガキ、さっき飯食っただろ」
「私じゃなくて！」
後部座席で足をジタバタさせながら前のめりに顔を突き出してきた。
「おじさん達、さっき何も食べてなかったじゃん。死んじゃうよ？」
「1日中食うことしか考えてないガキと大人は違うんだよ」
「...もういい！」
俺のあしらいにうんざりしたのか、備え付けの毛布を頭の上から被って寝てしまった。
それを見たスコッチがまた面白そうに笑った。
「そろそろお前ら漫才コンビでも組んだらどうだ？」
「天と地がひっくり返ってもそれはないな」
酒が入った時のように静かに引き笑いを続けるスコッチに軽く蹴りを入れた。
「ちょっとちょっと運転手！危ないじゃないっすか！」
「大人しく前見とけ、助手席」
こいつとよく組むようになって、話すようになって。
わずかではあるがこのタイプの人間と話す術を学べた。
俺の性格上、俗に言う"パリピ"とやらとはどうも性に合わなかった。
いや、スコッチがパリピかと聞かれれば違うのだが。
まあ、よく笑う人間は基本うるさいと決めつけていた。
「お前はよく笑うな」
「いきなりなんだー？僻みか？」
「...あぁ、そうかもしれん」
そう返すと、少し驚いたように彼はこっちを見た。
「なんだよ、
「なぜそうなる」
「いや、だってお前のそのポーカーフェイスは立派な武器だろうから？お前が不満に思うことなんてないだろうと思って」
...まあ、確かに。
「なーんだ、図星か」
「え？」
「その眉間の皺、彼女と電話してる時にできてるやつと同じ」
俺の真似をしているようで、自分の眉間に作った皺を指差しながら馬鹿にしたように笑った。
「そんな顔はしていない」
「してるって！」
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あーさ(プロフ) - とても深いグリーンさん» ご愛読ありがとうございます！r18タグに関しましては目次のページを御覧下さい♪ (2018年4月19日 1時) (
レス) id: 40de11ab60 (このIDを非表示/違反報告)
とても深いグリーン(プロフ) - いつも楽しく読ませてもらってます(о´∀`о)ところで話は変わるんですが、どうしてR-18になってるんですか？ (2018年4月18日 23時) (レス) id: 629a69f0d0 (このIDを非表示/違反報告)
あーさ(プロフ) - 佰さん» なんと嬉しいお言葉...(T^T)書きたいときに書く気分屋野郎ですが、よろしくお願いします！ (2018年3月1日 17時) (レス) id: 611fb27d39 (このIDを非表示/違反報告)
佰 - すごくいい話ですね！もう感動しました。続き楽しみにしています！これからも更新頑張ってください！ (2018年2月27日 21時) (レス) id: e1e57bb127 (このIDを非表示/違反報告)
あーさ(プロフ) - 那月さん» はじめまして(^^) な、なんと...！貴重な情報提供をありがとうございます！間違ってなくてよかったです...とても安心しました（＾◇＾） (2017年10月1日 20時) (レス) id: 611fb27d39 (このIDを非表示/違反報告)
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