41話 ページ41
貴女side
唖然とするハリーをよそにフォークスは日記を落とす。
早くやれってことかしら。主人ににて人使いが荒い鳥ね。
ハリーはまるで最初からそうするつもりだったかのようにバジリスクの牙を掴み、日記帳の真芯にズブリと突き立てた。
恐ろしい、耳を劈くような悲鳴が長々と響き、インクが迸り、トムは消えた。
ジニーとロン、ロックハート先生を回収して上に戻らなければいけないのだが血が足りずフラフラする。
「A先生！」
ハリーの声を最後に私の意識はプッツリと途絶えた。
─────
薬品の臭いがする。
あぁ、マダム・ポンフリーに迷惑をかけちゃったなぁ。
私は医務室で目覚めるとばかり思っていたから目を開けた時に暗い地下牢の天井が入ってきたのには驚いた。
それからこの不機嫌そうな顔にも。
「おかしいなぁ。白衣の天使じゃなくて黒衣の教授が見える。」
「バジリスクの毒も貴様の脳みそを良くする事は出来なかったようだ。」
「どうして私はここで目覚めたわけ？」
「マダム・ポンフリーはマンドレイクのジュースを飲ませるのに忙しい。
それにどこかの愚か者が記憶を無くして帰ってきたからな。」
「ハリー達は？」
「お咎めなしだ。それどころか校長は特別功労賞を与えた。それから200点ずつ。
我輩には毒蛇の牙に噛まれて最大の秘密である不死者という事実をあかした馬鹿の世話を命じたがな。」
「でもちゃんと戻って来たでしょ？」
「満身創痍だがな！」
「イタッ！ちょっと、脇腹押さないでよ！中身がくっつくのは時間がかかるのよ！」
言い合っているとノックが響いた。
ゆっくりと開いたドアからアルバスとハリーが覗く。
「体調は大丈夫かの、A。」
「お陰様で。あと少しで完全にくっつきます。」
「それは良かった。ハリーが話したいそうじゃ。頼んだぞ。
セブルス、わしらはおいとましよう。」
重苦しい沈黙を破ったのはハリーだ。
「先生、不死者って…」
「本当だよ。私は不死の呪いを受けた不死者。どんな傷も治るし、永遠に生き続けられる。
一応、不吉な数字…11の倍数と、その前後の歳は死にやすくなってる。
死ぬと言っても新しい生命として生まれ変わり、11歳の私に戻るんだけど。
そうやって何年も何年も過ごしてきたわ。」
「じゃあ、僕が日記でみた先生にそっくりの人は！」
「私自身。トムには昔から闇の陣営に入らないか誘われてたの。」
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夜彩(プロフ) - 皆様、大変長らくお待たせいたしました！更新再開です！長い間待って頂いてありがとうございます。これからも創作に励んでいきますので、どうぞこれからも宜しくお願い致します。 (2018年11月4日 22時) (
レス) id: 3659269758 (このIDを非表示/違反報告)
夜彩(プロフ) - お久しぶりです、作者の夜彩です。実は今、編集するページが開けなくなっています。なので次の更新まで少々時間がかかると思いますので何卒宜しくお願い致します。 (2018年10月8日 20時) (レス) id: 3659269758 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：夜彩 | 作成日時：2018年9月8日 22時
