39話 ページ39
ハリーside
「ジニー！お願いだ、目を覚まして！」
「その子は目を覚ましはしない。まだ辛うじて生きているが。」
「トム、助けてくれないか。バジリスクがいるんだ。ジニーを運び出すから手伝って。」
記憶のトムは僕の杖をくるくる弄んで一向に返そうとしない。
早く戻りたいけどトムの言う通りにここで話すことにした。
「ジニーはどうしてこんな風になったの？」
「ジニーは何ヶ月もの間、日記にバカバカしい心配事や悩みを書き続けた。
自分の魂を僕に注ぎ込んでいるとも知らずにね。
僕はジニーの心の深層の恐れ、暗い秘密を餌食にだんだん強くなった。
十分に力が満ちた時、僕の魂をジニーに注ぎ込み始めた。」
「どういう事？」
「ジニー・ウィーズリーが”秘密の部屋”を開けた。今までの事は全て彼女がやったんだ。
とうとうジニーは日記を疑い始め、捨てようとした。
それを君が拾ったんだ。最高に嬉しかったよ。Aにも会えた。
そして君を信用させるためハグリッドを捕まえた場面をみせたんだ。
それから暫くして日記を書き込んだのがジニーだった時はどんなに怒ったか。
だからジニーを使って君を来させた。」
トムは杖を振り、自分がヴォルデモート卿だとあかした。
脳が停止したような気がした。
この孤児の少年がやがて大人になり、多くの魔法使いを殺したのだ。
A先生の手が肩に乗り、少し安心する。
「トム、こんな事辞めましょう。誰も望んでなんか居ないわ。」
「望んでない？君がそれを言うのかA。
この世の誰よりも純血でサラザールを信じていた君が？」
リドルはまた何か言おうと口を開いたが、その顔が凍りついた。
どこからともなく聞こえてきた音楽と共にフォークスが飛んできた。
金色の爪には組み分け帽子が掴まれている。
リドルはフォークスと組み分け帽子をからかう様にチラッと見てその場を離れた。
リドルはスリザリンの石像の顔に向かって蛇語で言った。
「スリザリンよ。ホグワーツ四強の中で最強の者よ。我に話したまえ。」
その口からバジリスクが出てくるとリドルは僕にバジリスクを差し向けた。
僕は目を閉じたまま、手探りで逃げる。
躓き、毒牙が突き刺さるかと覚悟した時、シューシューという音とのたうち回って柱を叩きつけている音が聞こえた。
薄目を開けて見ると、フォークスがバジリスクの目を潰していた。
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夜彩(プロフ) - 皆様、大変長らくお待たせいたしました！更新再開です！長い間待って頂いてありがとうございます。これからも創作に励んでいきますので、どうぞこれからも宜しくお願い致します。 (2018年11月4日 22時) (
レス) id: 3659269758 (このIDを非表示/違反報告)
夜彩(プロフ) - お久しぶりです、作者の夜彩です。実は今、編集するページが開けなくなっています。なので次の更新まで少々時間がかかると思いますので何卒宜しくお願い致します。 (2018年10月8日 20時) (レス) id: 3659269758 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：夜彩 | 作成日時：2018年9月8日 22時
