16話 ページ16
貴女side
午後になってしまった。
セブルスに振舞ってもらったカモミールティーのおかげで随分マシになったもののまだイライラする。
あのムカつく笑顔に昼食のチェリーパイを全力で叩きつけてやりたい。
そう思いながら教室に足を踏み入れた。
どうやらテストをするらしい。
私も用紙を貰ったが一瞥しただけだ。
「くだらない。
自分についての質問ばかりじゃない。」
「30分です。よーい、始め！」
「こんな物に30分も割かれる生徒が可哀想。」
30分後、ハーマイオニーが褒められてからやっと授業に入った。
こんなくだらない本をしっかり読んでるハーマイオニーには脱帽だね。
「さぁ気を付けて！
魔法界の中で最も穢れた生き物と戦う術を授けるのが私の役目なのです！
この教室で君達はこれまでに無い恐ろしい目に遭う事になるでしょう。
但し、私がここに居る限り、何物も君達に危害を加えることは無いと思たまえ。」
「随分な自信だこと。」
「さぁそれでは。
君達がピクシーをどう扱うかやってみましょう！」
上を下への大騒ぎ。
ピクシーはロケットの様に四方八方に飛び散った。
二匹がネビルの両耳を引っ張って空中に吊り上げた。
数匹が窓ガラスを突き破って飛び出し、後ろの席の生徒にガラスの破片の雨を浴びせた。
教室に残ったピクシー達の破壊力と来たら、暴走するサイより凄い。
インク瓶をひっつかみ、教室中にインクを振り撒くわ、本やノートを引き裂くわ、壁から写真を引っぺがすわ、ゴミ箱はひっくり返すわ、本や鞄を奪って破れた窓から外に放り投げるわ。
数分後、クラスの生徒の半分は机の下に避難し、ネビルは天井のシャンデリアからぶら下がって揺れていた。
「さぁさぁ。捕まえなさい。
たかがピクシーでしょう…
ペスキピクシペステルノミ！(ピクシー虫よ去れ！)」
「なんの効果もないじゃん。
邪魔して無様な姿を晒してやろうと思ってたのに…
まさか自分でやってくれるとはね。」
「「「A先生、助けて下さい！」」」
「わかったよ。生徒の為なら。」
私は杖を1振りしてピクシーを籠に戻した。
それからちゃんとネビルを救出して一件落着。
「み、見事な縛り術でしたね、A先生。」
「それはどうも！
ロックハート先生の足元にも及ばないと思いますが！」
それから数日間、私は英雄の様に扱われた。
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夜彩(プロフ) - 皆様、大変長らくお待たせいたしました！更新再開です！長い間待って頂いてありがとうございます。これからも創作に励んでいきますので、どうぞこれからも宜しくお願い致します。 (2018年11月4日 22時) (
レス) id: 3659269758 (このIDを非表示/違反報告)
夜彩(プロフ) - お久しぶりです、作者の夜彩です。実は今、編集するページが開けなくなっています。なので次の更新まで少々時間がかかると思いますので何卒宜しくお願い致します。 (2018年10月8日 20時) (レス) id: 3659269758 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：夜彩 | 作成日時：2018年9月8日 22時
