2話 ページ2
貴女side
私は買い物に行く準備をしていた。
セブルスと違って教授じゃないからそんなに必要なものとかはないんだけど、趣味で色々作るから何が足りないのか一応は知っている。
買い物リストを作ってポケットにしまう。
それから大きなため息を1つ。
「ノクターン横丁か…出来れば行きたくないな。」
こんな能天気でおちゃらけた私にも行きたくない所はある。
その中の断トツ一位がノクターン横丁だ。
普通の品物の中に危険なやつが混じってるからタチが悪い。
知らない間に呪われてる、なんてことしょっちゅうだ。
危険なのは品物だけじゃない。
ノクターン横丁は危なさそうな魔法使いがうろうろしている。
黙って歩いているだけで絡まれたことも何度かある。
「あー、平和に暮らしたい。」
ノクターン横丁に行く限りは無理だ。
それに、ハリーがホグワーツの生徒のうちは。
去年は大変だった。
賢者の石を守ってあの方と戦って、ハリーを見守る。
セブルスの減点の嵐から生徒達(主にグリフィンドール)を守る。
あと6年間は最低でも同じことをしないといけないと思うと、気が遠くなる。
ハリー・ポッター。
生き残った男の子。
リリーとジェームズの息子。
あの方を倒す切り札。
あの優しい少年の足元に、一体どれだけの死体が積み上がることだろう。
それを少しでも減らせたらいいな、と思う。
罪滅ぼしと言ったら聞こえはいいが、所詮私のやりたい事のため。
私の罪を減らすため。
なんて身勝手な奴なんだろう、と自嘲気味に呟いた。
「私はやらなくちゃならない。
これは何年も放っておいた私の責任。
全ては私が決めたこと。
完全な人間ではなくとも私を仲間に入れてくれた大切な人達を助けると決めたのは私。
後悔も反省も私のもの。
−誰のせいでもない、決めたのは私。
私は私が選びとった私だけのものよ。」
自分に言い聞かせる。
私はやらなくちゃならない。
たとえどんな手段を使っても。
たとえ何人殺すことになろうとも。
私は私のために。
やらなきゃいけないことをやるだけ。
「君は誰がために戦う？」
誓いを立てたあの日のアルバスの言葉。
それは破れぬ誓いではないけれど、私の胸に深く刺さる誓の言葉。
「私は私のために。私の大切な人のために戦う。」
それが私の守りたいもの。
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夜彩(プロフ) - 皆様、大変長らくお待たせいたしました！更新再開です！長い間待って頂いてありがとうございます。これからも創作に励んでいきますので、どうぞこれからも宜しくお願い致します。 (2018年11月4日 22時) (
レス) id: 3659269758 (このIDを非表示/違反報告)
夜彩(プロフ) - お久しぶりです、作者の夜彩です。実は今、編集するページが開けなくなっています。なので次の更新まで少々時間がかかると思いますので何卒宜しくお願い致します。 (2018年10月8日 20時) (レス) id: 3659269758 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：夜彩 | 作成日時：2018年9月8日 22時
