第6話 ページ6
ナルシッサside
「我輩の情報は闇の帝王に直接お伝えしてきた。あの方が君に教えないとしても…」
「あの方は私に全てを話して下さる！私のことを最も忠実な者、最も信頼できる者とお呼びになる」
「今でもそうかね？魔法省での大失敗の後でも？」
「あれは私のせいではない！過去において、闇の帝王は最も大切なものを常に私に託された…ルシウスがあんなことをしな、」
「よくもそんな…夫を責めるなんて、よくも！」
「責めをなすり合っても詮無きこと。既にやってしまったことだ」
「お前は何もしなかった！何もだ。我らが危険に身を晒しているときに、お前はまたしても不在だった。スネイプ、違うか？」
「我輩は残っていよとの命を受けた。我輩が死喰い人と共に不死鳥の騎士団と戦ってもダンブルドアはそれに気づかなかっただろうと、そうお考えなのかな？
それに…失礼ながら危険とか言われたようだが…十代の子供六人を相手にしたのではなかったのかね？」
「加勢が来たんだ。知っての通り。間もなく不死鳥の騎士団の半数が来た！
ところで騎士団の話が出たついでに聞くが、お前はまだ本部が何処にあるかは明かせないと言い張っているな？」
「秘密の守り人は我輩ではないのだからして、我輩がその場所の名前を言うことは出来ない。その呪文がどういう効き方をするか、ご存知でしょうな？
闇の帝王は騎士団について我輩がお伝えした情報で満足していらっしゃる。ご明察のことと思うが、その情報が過日エメリーン・バンスを捕らえて殺害することに結びついたし、更にシリウス・ブラックを始末するにも当然役立ったはずだ。最も、奴を片付けた功績は全て君のものだが」
セブルスは頭を下げ、ベラに杯を上げた。
ベラは硬い表情を変えなかった。
「あと二つ質問は残っているぞスネイプ。ハリー・ポッターとラミアーだ。この五年間何時でも小僧を殺せたはずだし、何時でもラミアーを引き渡せたはずだ。お前はそのどちらもやっていない。何故だ？」
「この件を闇の帝王と話し合ったのかね？」
「…お前に聞いているのだスネイプ！」
「もし我輩がハリー・ポッターを殺していたら、闇の帝王は彼奴の血を使って蘇ることが出来ず、無敵の存在となることも、」
「あの方が小僧を使うことを見越していたとでも言うつもりか！」
「そうは言わぬ。唯我輩は、闇の帝王がポッターの生存を残念に思っておられない理由を説明しようとしているだけだ。少なくとも一年前まではだが…」
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真昼 - 最高でした！！一気読みしてしまいました！サラザールが好きなので、とても嬉しかったです！！ (8月27日 7時) (
レス) @page22 id: cd0b763249 (このIDを非表示/違反報告)
箱 - 素敵な作品ありがとうございます (8月10日 11時) (レス) id: 4edc0c80af (このIDを非表示/違反報告)
夜彩(プロフ) - ありがとうございます！これからもゆっくり更新していくので、どうか最後までお付き合いください！ (2023年3月23日 10時) (レス) id: bd39633a4b (このIDを非表示/違反報告)
イジー - 続編！おめでとうございます！全ての話が面白いです、これからも頑張って下さい！ (2023年3月23日 10時) (レス) @page2 id: c288b38476 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：夜彩 | 作成日時：2023年3月22日 16時
